永青文庫の名品紹介① ｜国宝「金銀錯狩猟文鏡」

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本日の新着情報では、「永青文庫の名品紹介」と題し、国宝「金銀錯狩猟文鏡（きんぎんさくしゅりょうもんきょう）」（中国・戦国時代（前4～前3世紀）　河南省洛陽金村出土）をご紹介します。

青銅の鏡背（文様面）に白銅質の鏡面を嵌め込んだ二重構造の鏡。浅いくぼみに金銀をはめ込む象嵌（ぞうがん）技法によって細かく文様を施し、三方に配した渦巻文様の間に、獣と対峙する騎馬人物、睨み合う2頭の動物、翼を大きく広げた鳳凰を表しています。

永青文庫の設立者・細川護立は、幼い頃から中国の文化に憧れを抱き、中国美術を積極的にコレクションしました。この鏡は、護立が昭和5年（1930）日本の古美術商から購入したものです。護立は普段、作品収集にあたり専門家に相談をして決めることが多かったようですが、本作については一目で「実に驚くべきもの」と直感し即購入しました。昭和42年（1967）国宝に指定され、「細川ミラー」の名で広く知られています。

【今後の展示予定】

本年12月より永青文庫で開催する展覧会に出品予定です。どうぞお楽しみに！