修理経過報告(2)｜ 近代日本画の修理を開始しました

皆様のご支援をもとに、横山大観・下村観山・竹内栖鳳「観音猿鶴」の軸木の交換に着手しました。

 

 

「観音猿鶴」は、永青文庫の設立者・細川護立が、横山大観・下村観山・竹内栖鳳に依頼したことにより制作され、大観が鶴、観山が観音、栖鳳が猿を描いています。

 

当時の日本画壇を代表する画家が手掛けた貴重な合作であるばかりでなく、護立と画家たちの交流を示す、永青文庫としても重要な作品です。

 

 

「観音猿鶴」は、軸木に入った鉛が作品を傷つける恐れがありましたが、軸木を交換すれば、保存している間に鉛が作品を傷つけることもなくなり、安心して管理することができます。

 

皆様のご支援に心より御礼申し上げます。

 

「観音猿鶴」は、2022年10月8日（土）開幕の永青文庫秋季展「永青文庫漆芸コレクション　かがやきの名品」にてお披露目する予定です。（通常、修理直後は修理箇所をなじませるための安置期間をとる必要がありますが、「観音猿鶴」は表装部分の修理のため、修理の完了した年にお披露目できる見込みです。）

 

▼秋季展「永青文庫漆芸コレクション　かがやきの名品」詳細はこちら

https://www.eiseibunko.com/exhibition.html#2022aki

 

 

ご寄付コースD・E・F・H・I・J・K・Lの皆様には、詳細が決まり次第、特別内覧会のご案内を申し上げます。

 

今後も新着情報及び永青文庫HP（https://www.eiseibunko.com/)にて経過をご報告いたします。