
支援総額
目標金額 520,000円
- 支援者
- 62人
- 募集終了日
- 2022年8月15日
世界平均気温の変化が大きくなるほど動物の絶滅は進行する
東北大学名誉教授の海保です。本プロジェクトでお約束しております4つの論文のうちのひとつが公表されましたので以下にご報告いたします。
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世界平均気温の変化が大きくなるほど動物の絶滅は進行する
現代の動物の絶滅規模は、将来、5大大量絶滅の規模には達しない?
【発表のポイント】
1. 過去5億年間に起きた生物危機について、世界平均気温の変化が大きいほど動物の絶滅規模が大きくなることを陸と海の両方で示した。
2. 絶滅時の7–9°Cの地球温暖化、または7°Cの地球寒冷化が60%以上の動物種の絶滅に相当する。
3. 世界平均気温の変化と環境変化が同調する場合は、現在進行中の動物の絶滅規模は、将来、5大大量絶滅の規模には達しない。

図1 気温水温変異と絶滅規模の関係。青丸は海(表面海水温全球平均変異―海の動物種の絶滅%)、赤四角は陸(陸上表面気温全球平均変異―陸の脊椎動物種の絶滅%)、中空の印は寒冷化、他は温暖化を示す。水色部分は5大大量絶滅。動物のシルエットは当時の代表的動物。F–F:フラスニアンーファメニアン境界。気温水温変異は事件前からの変異を表す。
【概要】
5億2千万年前のカンブリア紀に現在の動物の基本系統(節足動物・軟体動物・脊椎動物など)が出揃い、その後、短い時間に大多数の動物の種が絶滅する事件が繰り返し起きています。これらを大量絶滅と呼びます。主要な大量絶滅の原因は、大規模火山噴火と小天体衝突に絞られてきました。それらと同時の気温の変化も、化石の酸素同位体比や堆積岩中の古細菌由来の有機分子比により測定されていて、寒冷化・温暖化それぞれが大量絶滅の原因の場合があります。しかし、陸の動物の絶滅規模(%)と気候変動の関係は今まで明らかにされていませんでした。
東北大学の海保邦夫名誉教授は、過去の大規模な動物の絶滅と現代の動物の絶滅の論文に報告されたデータを解析し、世界平均気温の変化が大きいほど陸でも海でも動物の絶滅規模が大きくなることを示しました(図1)。その関係は、7–9°Cの地球温暖化または7°Cの地球寒冷化が5大大量絶滅最小規模(60%の動物種の絶滅)に相当することを示しました。絶滅原因の気温変化と環境変化の規模が同調していたために、気温変化と動物の絶滅規模が比例関係になったと考えられます。それが現在にも適用できる場合、現在進行中の動物の絶滅規模は、将来、5大大量絶滅の規模には達しないことがわかりました。
本研究の成果は2022年7月22日(金)14:00(中央ヨーロッパ夏時間)付けで、ヨーロッパ地球科学連合のオープンアクセス誌「Biogeosciences (バイオジオサイエンシーズ)」に電子版として掲載されました。
https://bg.copernicus.org/arti
本論文のプレスリリースは、ヨーロッパ地球科学連合(EGU)と東北大学から世界に発信されました。
https://www.tohoku.ac.jp/en/
【本研究の意義と今後の展望】
人類が地球環境を顕著に変えている時代を人新世(Anthropocene)と呼びます。1950年ぐらいから人為環境変化は顕著です。地球温暖化、森林崩壊、大気・水・土壌の汚染が進行しています。これらがさらに進行した場合、6回目の主要大量絶滅が起きるかもしれないと言われています。海保名誉教授は、今回の研究成果を使用して、将来の人為的大量絶滅がどのくらいの規模に達するかを予測中です。
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上記の内容は、人類が起こしている動物の絶滅が、将来どこまで進行するのかを知る上での基礎データになります。
できるだけ低い絶滅率に抑えるために、人類のこの問題への関心を高めていく必要があります。SNSなどで普及していただければ幸いです。
海保邦夫
リターン
3,000円+システム利用料
お礼のメール
お礼のメールを差し上げます。
- 申込数
- 10
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年12月
10,000円+システム利用料
研究成果の日本語の解説文+報道情報+オープンアクセス論文URL
研究成果の日本語の解説文+報道情報+オープンアクセス論文URLをメールで、2023年末日まで、論文が公表されるたびにお送りします。
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