メンバーの声①　国際協力の”協力”の意味

明治大学2年　高橋茉弓

途上国の困っている人たちを助けたい、海外ボランティアをしたい、そんな思いで入ったこの団体。当初私の両親は、私がフィリピンで活動をすることに猛反対でした。「学生の微小な支援でできることなんて何もない、行くだけ無駄だ」そんな両親の言葉に、その時の私はうまく返せる言葉が見つからず、ただただ、行ってみなきゃわからない、やってみなきゃわからない、と言い続けました。なんとか両親の承諾を得て挑んだワークキャンプ。２度のキャンプを経験し終えた今、私の中で、私たちがレイテ島に毎年渡航し、ワークキャンプを行う理由を自信をもって言うことができます。現地の村人と1ヶ月間生活を共にし、一緒にワークをし、交流を行う。私たちの活動は、彼らと“一緒におこなう”ことに意味があります。たしかに、わずか数百メートルの道路で、村人の生活が大きく変化することはないかもしれない、目に見える結果はほとんどないかもしれない、けれど、目に見えない結果はたくさんあると、私は思います。その瞬間、その場所で、たしかに日本人の大学生と、フィリピン人の村人が一緒に過ごした、その事実は変わることはなく、その時築かれた絆も一生残ると信じています。日本人の友達に話しかけるのと同じように彼らに話しかける。言葉、生活、宗教、考え方が違くても、お互いがお互いを深く理解しようとする姿勢が大切であり、それは家族のような関係を築けて初めてできることです。私の考える国際協力は、国際支援ではありません。この本当の意味での国際協力はFIWCだからこそできることだと思っています。どうか私たちの活動にご支援のほど、よろしくお願い致します。