翻訳者の紹介　２

この本の日本語翻訳は、ドイツフットケア国家資格「ポドローギン」（男性はポドローゲ）保持者のお二人に翻訳をお願いしております。

お二人に「ドイツフットケアについて」と「本についてのコメント」を頂きましたので、ご紹介いたします。

 

 

名前：　松原　朋子　（まつばら　ともこ）　

 

資格：　Podologin　（ポドローギン）

 

経歴：　

ドイツ在住歴２０年。ドイツでポドローギンの国家資格を取得し、同僚とともに施術室を開業。現在は、来年夏までの予定で名古屋に滞在中。

 

コメント：

 

はじめまして。簡単に、ドイツでのフットケア事情ですが、国家資格の必要な医療補助者としてのフットケア施術者と、美容スクールやその他の機関で学んだ審美的なフットケアを行う方々とに分かれています。前者はポドローゲ（男性）・ポドローギン（女性）と呼ばれ、糖尿病罹患者には健康保険適用の施術が可能ですが、高齢化社会ではまだまだ人員が足りておらず、後者のフースフレーガー（男性）・フースフレーガリン（女性）の方が圧倒的に多い状況です。両者の間には法的な線引きと仕事内容にも違いがありますが、もちろん重なっている部分も多いです。皆さんの足を、美しく・健康にしたいという思いは全てのセラピストに共通だと思います。フットケア先進国と呼ばれるドイツですが、その大切さに気付いていない患者さんも多く、フースフレーゲ＝フットケアは知っていても、ポドロギーと言う言葉とその医療的角度からの施術を知らない患者さんも多いです。いずれにしても日独かかわらず、足を定期的にケアするという認識が、これから一般にもっと広まるといいなと思っています。

 

この本は、爪に関する病症に的を絞り、その対処法が実務に即して書かれており、ポドロギーを専門学校で学ぶ方々には一つの教科書的な存在です。そして審美的なフットケアを行う方々にも、毎日目にする様々な足爪に、医療的角度からの対応方法を示してくれる、中身の濃い貴重な一冊だと思います。

 

一人でも多くの方にこのプロジェクトに賛同して頂き、まだまだ未熟で学びは尽きませんが、私が今までドイツで学んできたことを、翻訳という形で少しでも多くの日本のフットケア従事者の方々に、黒崎さんと協力してお伝えできれば、大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

皆様のご支援とご協力をお待ちしております。