淺井裕介さんの制作現場より〜布の地上絵編〜

淺井裕介さんは、今回、3つの地上絵に取り組んでいます。気温が上がり切る前の午前9時〜11時30分は屋外で、最大の地上絵を。昼休憩を挟み、午後はコミュニティーホールの中で布の地上絵制作に取り組んでいます。布絵には、ラダック各地から集められた土が絵の具として使われています。

標高4500m、ツォモリリ湖近くの土。

標高5328m、Taglang La（峠）の土

他には、SECMOLの畑の土や、ラダック人アーティストチームが自分の村から持ってきた土、もちろん、制作地、マトー村の土もあります。

「今回、20種類以上のピグメントが集まり、ラダックにはこんなにも豊かな素材があるのか、と驚いています」
と、ラダック人アーティストチームを率いてくれているChematさん。

「自分のライフワークとして、ラダック内を旅するときには、ピグメント収集に努めたいと思います。わずか1週間でこんなに集まるのですから、1年かけたらどれだけのものが集まるか。新しい知識に感謝しています」

彫刻家でありながら、絵画を含むインスタレーションも手がけるChematさんの目は輝いていました。

毎日ラダック人アーティストチームが淹れてくれるチャイ用の牛乳の空き箱が筆洗い。

屋外の地上絵制作では計測やマーキングをしてくれているラダック人アーティストチーム。布絵ではその本領を発揮！

5つのパーツからなる布絵全体を縫い合わせてくれたパドマさん。

来週、プロジェクトに関わるできるだけ多くの人が手を入れるワークショップを開催し、布絵が完成に向かいます。

こちらの完成もお楽しみに！