１１日で東日本大震災より６年半となります

皆様方のご支援に感謝申し上げます。

明日１１日で東日本大震災より６年半となります。いまだに避難生活を余儀なくされている方々を思うと胸が痛みます。

私共は、不幸中の幸いで避難することはありませんでしたが、当地は、未曾有の原子力災害に見舞われ、当地に住み続けるに当たって、または、耕作・モノ作りを続けるに当たって、更には、それらを消費・販売するに当たっては、これまで通りでは済まされないことから、様々な英知が結集され、多くの汗が流れ、然るべく体制が構築されてきました。

そのような中で、私共のプロジェクトは進められますことに感謝いたします。

 

振り返ってみますと話はH22.11に遡ります。

「ブドウを育ててワインを作りたい」

「ワインで都会の女性を惹きつけて農家の嫁不足を解消したい」

と、ドブロク特区を目指す有志の集まりで、夢ワイン社長の斎藤さんが唐突に夢を語り始めました。

「ドブロクじゃないの？」「ドブロクでは女性を惹きつけることはできない」等々のやり取りの後、衆目一致。

普段は寡黙でも、飲んで地域の事を語りだすと止まらないのが親父達。皆様それぞれ地域に対する熱い思いと夢があるのだなと感銘を受けました。

飲み会で大きな事を語り、飲み会の後は知らん顔と言うのが世の常ですが、この件は違いました。直ぐに、ブドウ畑の視察、ブドウ苗木の注文を実行し、原発事故にめげることなく耕作放棄地を解消しブドウ苗木を植え始めました。

そして、先進地で勉強しつつ、仲間より出資金を募り「ふくしま農家の夢ワイン株式会社」を設立しました。平成２４年の９月なので丁度５年前ですね。暑い中、法務局へ登記に行ったのを思い出します。（お金がないので、会社設立事務も全て自力施工です）

 

更に、ワインを造る製造場が必要ということで、長い間物置なっていた稚蚕共同飼育所を、器用で職経験が豊富な親父達は、持てる技術を全てつぎ込み、農閑期で暇な新規就農者も活用して自力で改修してしまいました。

建屋完成後直ぐに初仕込み。この時は、師と仰ぐワイナリー「東夢」さんが来訪されました（右が東夢高野社長（当時））。のれん分けではないですが、「夢」の１字頂いてます。

その後は、第１弾のシードルを皮切りに地域オリジナル果実酒の製造・販売に全力投球しております。

嘘のような本当の話とはこのことですね。

親父達の途切れることのない集中力と情熱には驚くばかりです。