名古屋が誇る近代数寄屋の名建築「爲三郎記念館」修復にご支援を
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寄付総額

11,268,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
227人
募集終了日
2024年4月30日

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2024年04月29日 20:59

我行画想 ー 思いのままで ー 具体と抽象の表現

もっと知っていただきたい爲三郎記念館

思わず人に話したくなる爲三郎記念館の見どころをご紹介いたします

今日は、4月27日(土)から6月2日(日)まで開催している展覧会『木村光宏 日本画展 我行画想 ー思いのままでー 』にちなみ、アートの具体と抽象についてお話します。

かみ合わない会話

みなさんは ”かみ合わない会話” のご経験はありませんか?

例えば、

 

Aさん「今日の夕ご飯は何にする?」

Bさん「中華はどう?」

Aさん「いいね!」

Bさん「それじゃ つくって待ってるね」

Aさん「ただいま あれ?今日は中華じゃなかったっけ?」

Bさん「えっ だから麻婆豆腐にしたよ」

Aさん「いや ラーメンかと思ってたから。中華といえばラーメンでしょ。まぁ麻婆豆腐でもいいから早く食べよっか」

Bさん「麻婆豆腐でも って何その言い方!」

 

この例の場合、いろいろな点に問題ありそうですが…

ここでは、具体と抽象の度合いのギャップに注目してみたいと思います。

こうしたコミュニケーションの齟齬(そご)はそれぞれが思い描いていることの抽象度合いの違いによるものがほとんどではないでしょうか。

 

例では、「中華料理」から、より具体的な「料理名」までイメージを落とし込まず、それぞれが思い描く中華料理のイメージに齟齬が生じてしまったためコミュニケーションが破綻してしまいました。読み解いてみると当たり前のことなのですが、こうした、具体と抽象の度合いの違いで”かみ合わない会話”になってしまっていることはよく見られることです。

 

そして、この”度合いの違い”は、普段はあまり意識せずに見過ごしてしまっています。

このことを意識的に捉えるようにする場として、アートの鑑賞を考えてみてはいかがでしょうか。

 

具体と抽象の度合い

具体と抽象という言葉の意味を調べてみると、

具体とは、現実の形や色を正確に再現した表現

抽象とは、現実の形や色を取り扱わず、感情や内面を表現

といったことが書いてあります。

 

先ほどの ”かみ合わない会話” を解決するには、具体と抽象を自由に行き来して、その度合いを合わせることが大切です。

 

そして、この「具体と抽象を自由に行き来する」感覚を、アート鑑賞でやってみてはどうでしょうか。

 

それは、例えば、新しくメガネを作る時に視点を合わせるような感覚です。

ボンヤリとした作品には、何かハッキリとしたイメージが思う浮かぶまでじっと思いを巡らせてみたり、逆に、ハッキリとした対象が描かれている作品には、ボンヤリと眺めてみて、その作品から何を感じるのか、なぜそう感じるのかを考えてみたりするのです。

 

みなさんは、アートとエンタメの違いはどこにあると思いますか?

わたしは、エンタメは受け身で楽しめるもの、アートは自分から歩み寄って楽しむもの、という違いがあると思います。

エンタメにどっぷりと浸かってしまっている日々から少し離れて、アート鑑賞の門を開いてみませんか。

 

我行画想 ー 思いのままで ー 具体と抽象の表現

今回の展覧会のタイトル「我行画想(がぎょうがそう)」、この言葉は、木村光宏先生の造語です。

この言葉は、自分の道を行き、自分の心に描いた思いを大切にして、誰にも縛られることなく、自由な発想で作品を創り出していく、そうした木村光宏先生の生きざま表していると思います。

 

そして、今回の展覧会では、長い画業の中で、具体の表現や抽象の表現に捉われない、自由な発想で創り出された作品を展覧することができます。

 

例えば、こちらの4つの作品をご覧ください。

 

「映」作家蔵
「花映る」藤田医科大学病院蔵

 

左「ひるがお」 右「花の譜」

 

 

この4つの作品はどれも木村光宏先生の作品です。

最初の「映」には具体的な対象物が描かれていません。もっとも抽象的な作品だといえます。

そして、次の「花映る」には、タイトルに「花」という言葉が入り、すると、ハッキリとはしないものの、花が描かれているような情景が思い浮かびます。

そして、「ひるがお」では、背景はハッキリしないものの、一目見てすぐにわかる具体的なひるがおが描かれています。

さらに、「花の譜」では、平面のキャンパスではなく、立体的な茶碗に花が描かれています。

 

このように、同じようなテーマでも、見比べることで具体と抽象の度合いの違いをはっきりと意識することができます。

 

アート鑑賞のいいところは、正解がないことです。

「我行画想」の心境で創作を続ける木村光宏先生の作品を通して、自由に思うがまま、感じるままに、それぞれの作品へ思いを巡らしていただき、具体と抽象を自由に行き来してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

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●寄付金受領証明書

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発送完了予定月
2026年3月

30,000+システム利用料


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●桜の間 立礼(テーブル席)お茶席へのご招待(お土産つき)
・実施:修復工事終了後の2025年4月〜2026年3月の中で別途調整
・詳細は開催の2ヶ月前までにご連絡いたします
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