大切な家族、きっちゃんが天国へ向かいました。

3月29日の深夜2時頃、きっちゃんは静かに息を引き取りました。レンのことでクラウドファンディングを立ち上げ、皆様にお力をお願いする中で、まさかこうして、きっちゃんのことを皆様にお伝えすることになるとは、正直思ってもいませんでした。

 

でも今、こうしてきっちゃんのことを聞いてくださり、応援してくださる皆様がいてくださったからこそ、私は今、どうにか気持ちを保てています。

 

私はたまたま起きていて、きっちゃんが水を飲みに歩いていった姿を見ていました。

その後、いつもの猫ベッドに戻り、ごろんと横になったのですが、「今日も落ち着いてるな」と、少し安心して目を離したその瞬間に、

ゼーゼーと声のような息のような音がして、「きっちゃん！？」と、みた時にはもう意識が遠のいているようでした。

大きく数回、息を吐いてそのまま、逝ってしまいました。

 

あたりに突然で、大声できっちゃん！と呼びかけ心臓マッサージもしましたが戻っては来ませんでした。

 

苦しかった時間は、本当にほんのわずかだったように思います。

その直前まで水を飲み、自分のベッドで過ごしていたことが、せめてもの救いでした。

 

私にとってきっちゃんは、猫という存在を超えた、家族であり、大きな心の支えでした。

思い返すと、きっちゃんはいつも静かに、私のそばにいてくれていました。

 

今回、レンのクラウドファンディングを通して、こんなにもたくさんの優しい方々と繋がることができ、その中できっちゃんのことも知っていただけたこと、気にかけていただけたこと、本当に、本当にありがたく、胸がいっぱいです。

 

本日、きっちゃんの火葬を終えました。

火葬場の受付で、骨壺のサイズや49日のお話をされましたが、正直、ほとんど頭に入ってきませんでした。

 

きっちゃんがもう私のそばにはいない。

そう実感すればするほど、胸の奥がギュッと締めつけられるようで、涙が溢れて止まりませんでした。

 

「こんなに苦しいんだ…」

「こんなに悲しいんだ…」

きっちゃんがいなくなることが、これほどまで辛いと思ってませんでした。

 

名前を呼ばれるのを待つ間、ソファに腰を下ろすと、同じように小さな子を連れてきているご夫婦が静かに座っていました。

 

膝の上に骨壺を抱いて、涙を拭っている姿を見た瞬間、この痛みを抱えているのは私だけじゃないんだと気づきました。

 

あの人も、あの人も、誰かを愛して、そして見送った人たちなんだ。

今、私がしているこの体験を、もうすでに乗り越えて、そっと胸にしまって生きている人たちなんだと。

クラウドファンディングでご支援やメッセージをくださった方々の中にも、きっとこうした別れを経験してこられた方が多くいるのだと思います。

その優しい言葉一つひとつが、こんなにも私の心を救ってくれるのは、きっと同じように大切な存在を失ったことがあるからなんだろうな…と、思えました。

 

あたたかかった体が冷たくなって、骨になって帰ってきて、やっと現実として心に突き刺さってきた気がします。

 

涙が止まりません。

でも、こんなにもたくさん泣けるのは、きっちゃんがそれだけ私にとって大切な存在だったということです。

小さな体でたくさんの愛をくれて、笑顔や優しさを教えてくれて、どんな時もそばにいてくれました。

 

今も、ふと気を抜くと涙が溢れてしまいますが

皆様の応援やあたたかいメッセージがあることで、「私は一人じゃない」と思えます。

 

支援してくださった皆様、見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。