応援メッセージリレー#７「鳥取大学生　堺 泰樹」

　堺君はゼミの先生の紹介で在日朝鮮学生美術展（学美－がくび）と出会いました。朝鮮学校の運動会、美術部の合宿、学美中央審査会にも参加しています。若い堺君には朝鮮学校がどう見えているのかお聞きしました。

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　今回、クラウドファンディングのメッセージリレーという事で筆を執りました。鳥取の大学に通う大学生です。私は今4回生でもうすぐ卒業です。学美とは大学1年生の時に授業のフィールドワークを通じて出会いました。

　その後は、展示会だけでなく、作品の審査会場や美術部の写生合宿にもお邪魔させてもらいました。私は美術作品といわれるようなものは特に作成しているわけではありませんが、学美に触れるたびにとても多くの元気をいただいています。

 

　作品からあふれ出る子どもたちの感情やこの社会のありようや、子どもたちのひたむきさ、かわいらしさ。先生たちの子どもたちに対する真剣さ真摯さ、作品たちを愛して、どの子の作品も価値があるんだと認める姿。そのどれもがとてもかっこいい姿として私の目には映ります。

 

　美術展に行ったり、審査の様子を見たり、山陰展メンバーとの会話を思い出していて、この美術展は子どもたちを見守っているんだということに気づきます。学美は単なる教育制度の中の一活動ではあるかもしれません。教員なんだからそこに尽力するのは当然と思われるかもしれません。しかし、自らの教員としての立場を自覚的であろうとする姿や子どもたちの視点に徹底的に立とうとする姿勢が、とても力強くっ重要なものであると感じました。

 

　こんな場に居合わせるという事でなんと元気が出てくるんだろうかと私はいつも感じます。日々の暮らしの中でゆがんでいきそうになる自分自身をチューニングしてくれるかのような気持ちにもなります。不安定で揺れ動く私自身の心に一筋の生き方を照らしてくれているようにも感じました。私が学美にかかわり続けるという事は、朝鮮学校の子どもたちの表現を支えることがこの社会の中で日本人／在日朝鮮人という違いを超えて生きていくための僕にとっての支えになっていくのではないだろうかと考えています。

 

　大きな社会の流れ、マジョリティの論理に流れていきそうになっていく部分があります。ただ、そればかりではいけないと常々思っています。そこにある揺るぎえないほど大きく横たわっているマジョリティ／マイノリティの壁を僕なりに乗り越えたいと思っています学美から学ばせてもらえると思っています。

 

　今回の松江展でも多様で豊かな作品に出会えると私は信じています。そこでは、今まで気づかなかった自分自身にも出会えるだろうし、またちょっと元気になれると信じています。