【あと4日】柳原白蓮も愛した玉龍寺

ここまでのご支援、応援誠にありがとうございます。

玉龍寺にまつわるストーリーを紹介させていただきます。

 

連続テレビ小説「花子とアン」で仲間由紀恵さんが演じた葉山蓮子のモデルになった女性、柳原白蓮（やなぎわらびゃくれん）。大正の三美人と呼ばれるほどの美貌の持ち主でした。

柳原白蓮の祖父は、日米修好通商条約の遣米正使として、アメリカの軍艦「ポーハタン号」でアメリカに渡った新見正興（しんみまさおき）です。

 

夫のもとから、恋人とともに出奔して世を騒がせた「白蓮事件」は、菊池寛の『真珠夫人』、林真理子の『白蓮れんれん』などの小説をはじめ、新聞や雑誌の記事・ドラマにもなりましたが、その真意はご本人の口からは誰にも語られませんでした。

 

昭和30年3月、講演のため高山を訪れるついで、玉龍寺に来られた柳原白蓮はこの地を大変気に入られ、その後の講演をすべてキャンセルして10日間滞在されました。

その時に先々代の住職が「あなたのような分別のある女性がどうしてあのような事件を起こしたのか」とストレートにお尋ねしたところ、初めてその胸中を話されたとの事です。長年胸中に秘めてきた真実を、初めて人に話されたその時に詠まれた歌が歌碑になって残されています。

 

『わがむねに　灯ともされたる玉龍寺　三世を結ぶ　縁（えにし）とおもふ』

 

玉龍寺には、新見正興と共にポーハタン号に料理人として乗船し、幕末に一般の日本人として初めて世界一周をした歌人、加藤素毛（かとうそもう）のお墓があり、祖父の代からの玉龍寺との縁を感じられたのでした。

 

女性の発言力がまだ弱かったであろう大正時代に、ひとりの女性として真実の愛を訴え、強く真っ直ぐ生きられた柳原白蓮が滞在されたお部屋が現在も大切に残されています。

 

ーーーーーー

クラウドファンディングは残り4日となりました。引き続き皆さまの応援をよろしくお願いいたします。