ぱぁすちー料理教室を開催しました！

今回のプロジェクトでは体験型のリターンをいくつかご用意していますが、

トップバッターである「ぱぁすちー料理教室」を先日開催することが出来ました。

今回再生する長屋門は、濱田とリーチの友情の証でもあることから、その交流に因んだ出来事を皆さんに知ってもらいたく、この体験を企画しました。

私たちにとっても、初めて支援者の皆さんと直接お会い出来るという貴重な機会でもあり、楽しみと緊張の中準備して来ました。

"ぱぁすちー"

全く聞き慣れない言葉だと思います。

今から約100年前に濱田庄司がバーナード・リーチと共にイギリスのセントアイヴスにて窯を築く活動を行った際、濱田が現地で親しんだ「コーニッシュ・パスティ」というおかずパイを、帰国後益子の材料で妻が再現し家族で楽しんでいた濱田家オリジナルのパイ料理です。

100年経つ内に益子なまりになり、"ぱぁすちー "という発音に。

その名が示すとおり益子の田舎らしい素朴なパイです。



講師は、益子でパンとアイスクリームの工房を構え、地元の高校の調理科の講師もされている田村大作さんと、チームの1人である濱田雅子が担当しました。


チーム代表の濱田友緒からの挨拶、講師の紹介からスタートし、早速調理にかかります！
まずは、中身の具を賽の目切りにしフライパンで炒めます。



具を冷ましている間に"ぱぁすちー"の皮の部分を作ります。

粉類にラードと水を加え、サクサクと混ぜていきます。同じくイギリス由来の「スコーン作りとも似ていますね」というご意見もあるなど、料理好きで熱心に参加される皆さん。



出来上がった皮に具を包み縁飾りを作ります。ここが個性が現れて楽しみなところ。
オーブンに入れて焼きている間に、濱田雅子よりぱぁすちーの生まれた背景を紙芝居の形式でお話しました。濱田という人物、民藝のはじまり、リーチとの交流、濱田の益子での生活などをご紹介し、皆さん熱心に聴いてくださいました。

それぞれの個性あふれる美味しそうな"ぱぁすちー"が出来上がりました！濱田の人生や、暮らしの一端をこの料理から感じていただけると嬉しいです。ご参加ありがとうございました！
 

益子濱田窯 × 筑波大学大学院生 有志チーム