【小児科｜栄養発育研究グループ】こどもの発育を内側から捉える

大阪大学小児科にあるたくさんの専門グループの紹介です。その7番目は、栄養と消化器を研究する”栄養研”です。

 

【栄養発育研究グループ（通称；栄養研）】

成長・発達の過程にあるこどもは、さまざまな視点から捉えることができます。私たち栄養研では、こどもの健やかな発育を”小児の内側”、つまり栄養と消化器機能から捉えることを目指しています。そして　① 栄養発育　② 消化器・肝臓　③ 内分泌領域　に関わる各種疾患の診療を専門領域としています。

 

① 栄養発育；

乳幼児から思春期に至るまでの小児における各種疾患に伴う成長障害と、肥満・やせの診療を行っています。

 

② 消化器・肝臓；

炎症性腸疾患（クローン病、潰瘍性大腸炎）、消化性潰瘍、胃食道逆流症、難治性下痢症、機能性消化管障害、消化管アレルギーなどを対象とし、経管栄養、中心静脈栄養の導入から、在宅での長期管理まで行っています。　肝臓分野では、ウイルス肝炎（B型肝炎、C型肝炎）、胆道閉鎖症、胆汁うっ滞症など、小児の肝胆道系疾患の診断・治療に取り組んでいます。

 

③ 内分泌領域；

下垂体疾患、甲状腺疾患、副腎疾患、性腺機能異常、思春期の異常などを対象とし、ターナー症候群や小児がん経験者のフォローアップなどを含め、様々な内分泌疾患を内分泌グループと連携して診療しています。

 

明るく仲のよい栄養研の皆さんです。

（後列右：別所 一彦 准教授）

 

とくに、胆道閉鎖症と重症肝疾患に対しては、小児外科や高度救命救急センターとの緊密な連携により、診断から治療、肝臓移植（肝移植）および移植後の長期管理にいたるまで一貫して診療を行っています。移植治療を独立したものではなく、こども治療の一つとして総合的に治療している国内でも数少ない小児専門の移植チームの一員として、国内の小児移植医療の拠点となっています。

 

このクラウドファンディングが成功し、小児医療センターに入院中のこどもたちに笑顔を届けたいと願っています。ぜひご協力お願いします。

 

栄養研の優しいソフトな雰囲気が、小児医療センターの明るくかわいい廊下の絵とよくマッチしていますね！