日蓮宗 本昌寺|珍しい着眼点のある「涅槃図」150年ぶりに修繕へ

日蓮宗 本昌寺|珍しい着眼点のある「涅槃図」150年ぶりに修繕へ

支援総額

4,020,000

目標金額 3,000,000円

支援者
185人
募集終了日
2025年9月30日

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プロジェクト本文

 

第一目標達成の御礼と
ネクストゴールへの挑戦

 

おかげさまで、本プロジェクトは第一目標(300万円)を達成いたしました。ご支援・応援・拡散でお力添えくださいました皆さまに、心より厚く御礼申し上げます。

 

クラウドファンディングは残すところ3日、ありがたい事に現在も目標金額を超えてご支援いただいておりますので、ここから先の資金の使い道をお伝えさせていただきます。

 

涅槃図を、今後も安全に、そして長く後世へ手渡していくためには、適切な保管環境の整備が欠かせません。そこでここからのご支援は涅槃図専用の桐箱を新調するための費用として募らせていただきます。(ネクストゴールとして350万円を設定いたします。)

 

桐は湿度変化に強く、防湿・防虫に優れ、文化財保管に広く用いられる材です。専用の箱を新調することで、保管時の安定した環境、再劣化を抑え寿命を延ばせます。

 

すでにご支援くださった皆さまには、重ねて御礼申し上げます。もし可能でしたら、上乗せのご支援や周囲の方へのお声がけ・シェアで応援いただけますと大変心強く存じます。

 

長壽山 本昌寺
住職 児玉 日海

(2025.9.27追記)

 


希少価値ある文化財を後世へ!

大切に守られてきた涅槃図の保存修繕を。

 

本昌寺が保管する「釈迦涅槃図」は、前回の修繕から既に150年以上が経過しており、かろうじて吊り下げることはできるものの、涅槃図の随所に大きな傷みが見られます。例年2月~4月頃には本堂で一般公開をしていますが、このままでは公開もままならない状況で、なるべく早い時期の修繕が必要です。

 

本涅槃図がいつの時代に書かれ、どういった経緯で当寺で所蔵することになったのか詳細は伝えられていません。しかし長い間、檀信徒の方々のご信仰の一つの拠り所として大切にされてきました。

 

また、涅槃図にはお釈迦様の入滅の際に集まった生き物たちも描かれますが、その中で「猫」が描かれていることが非常に珍しく、貴重な作品であるとも言われております。

 

しかし、非常に古い物である為、修繕も容易ではなく、また修繕費も決して少額ではありません。

 

そこで、クラウドファンディングを通して、広くご支援を募り、本昌寺の活動や涅槃図にお心を寄せてくださる方々のご助力を願うことといたしました。

 

修繕を完了させて、沢山の方に親しまれる涅槃図として、後世に残していきたいと強く願っております。どうか温かいご支援を賜りますようによろしくお願い申し上げます。

 

 

 

珍しい着眼点のある「涅槃図」

 

今回のプロジェクトは、本昌寺が保管する「涅槃図」を150年ぶりに修繕するというものです。本昌寺にとって大切な涅槃図ではありますが、修繕費用は決して小さくなく、檀信徒の方々へのお願いにも限界があり、修繕へ手が出しきれず今に至ります。

 

この涅槃図がいつ書かれ、どういった経緯で本昌寺で所蔵することになったのかは不明となっておりますが、裏書には文久3年(1863年)に追善供養を目的として檀信徒の方々の篤信で修繕をしたと記載があります。文久三年は1863年。江戸時代は髪結いにも使う水引の需要は高く、年貢として認められるほどの高級品でしたので、当時から大切にされていた涅槃図であることが推察されます。

 

故人の追善供養の為に水引が奉納されたことと、その水引で涅槃図の表具を修繕したことが記されています。

 

当涅槃図には、「南無妙法蓮華経のお題目が書かれている」また「猫が描かれている」という、他の涅槃図ではあまり見られない特徴があり、この涅槃図の希少性に気付かされます。

 

 

涅槃図の珍しいポイント①

猫がいる!

 

青い目とハート型の瞳を持つ猫

 

お釈迦様の死を悲しみ集まった動物たちは、絵によって描かれる種類が異なるものの、一貫して猫が描かれることは少ないと言われています。

 

その理由には諸説ありますが、よく言われるのは「摩耶夫人がお釈迦様を助けようと薬袋を天から落としたが、木に引っかかってしまった。薬を取ろうと鼠が木に駆け寄ったが、鼠を猫が追いかけてしまった為に薬を取れず、お釈迦様は亡くなってしまった。その為、猫は描かれない。」という説です。


上記はあくまでも俗説ではありますが、元々仏教ではあまり猫を良いものとしていなかったことも影響しているようです。因みに、平安時代に遣唐使が中国からお経を持ち帰る際、猫は鼠除けとして一緒に船に乗せられていたという話もあります。

 

本昌寺の涅槃図を描いた人は、日本仏教の陰の立役者でもある猫を哀れに思ったのか、単に猫好きだったのか...

 

 

涅槃図の珍しいポイント②

お題目が書かれている

 

 

上部中央に、日蓮宗特有の “髭文字”で「南無妙法蓮華経」のお題目が書かれています。この独特な筆遣いは、万物を照らす仏法を表していると言われています。

 

 

「猫が描かれている」という点では、猫好きの方にも注目されており、涅槃図の一般公開時に「猫があまり涅槃図には描かれない理由」をご説明すると、多くの方々が面白がり、涅槃図自体にも興味を持ってくださいます。

 

そういった点で、この「猫の居る涅槃図」がより多くの方と仏教との距離を縮めてくれる大事なツールであるとも思えますし、沢山の方に親しまれる涅槃図として後世に残していきたいと強く願っています。

 

 

地域の方々と繋がる「本昌寺」

 

あらためまして、本昌寺は京都市上京区の南西部、千本出水(せんぼんでみず)にある開創1663年の日蓮宗寺院です。門前の出水通は良質な水が湧き出た事に由来するといわれ、また千本通の東にはかつて聚落第(じゅらくだい)が築かれるなど、風光明媚な1000年の都の歴史が刻まれた静かな寺町となっています。

 

寺号は「長壽山(ちょうじゅさん)」といい、山門の内にある樹齢300年を超えると伝えられる大きな「長壽松」がその由来といわれています。大きく枝葉を広げた長壽松は長い時を経てお寺を見守るとともに、お寺のシンボルとなって訪れる方々にも親しまれています。

 

また、本堂には本尊のほか、大きな大黒様や七面天女様などのお像も多くあり、この規模のお寺としては貴重な仏様をお祀りさせていただいております。

 

 

地域の方々と交流の場として

 

地域の方々との繋がりづくりにも力を入れてきました。開創350年の際に始めた「本昌寺フェスタ」「本堂カフェ」では、お寺ならではのご祈祷、水行、写経などを体験できる機会と、同時に野菜市や、マッサージ体験などもできるマルシェとして10年以上、定期的に開催を続けています。

 

 

さらに、本堂や書院を開放して、ヨガやベリーダンス、天女クラス(50代女性を中心としたストレッチレッスン)、太極拳などの場として、地域の方々に利用していただいています。本堂には、100年以上前にカナダで作られたピアノもあり、音楽ライブなども多数おこなってきました。また、週に2回は、大学生のギターサークル練習場としても本堂を貸し出しており、若者の活動も応援をしています。

 


本昌寺のイベントを通じて出会った人たちが、本昌寺とは別のところで、新たなイベントを開催されるなど、お寺を通じたご縁で活躍の場を広げていかれる方々もいらっしゃいます。お寺が地域の交流拠点となることで、檀信徒の方々の為だけではない、多くの方の為の場所として社会貢献できることを目指してまいりました。

 

 開催されているクラス・イベント

本昌寺フェスタ、きのえねまるしぇ(旧本堂カフェ) 、太極拳、シニアヨガ、日曜ヨガ、張力フローヨガ、天女クラス(ストレッチ)など

 

 ■「おてらおやつクラブ」サポート寺院

ひとり親家庭への支援を行う認定NPO法人おてらおやつクラブに賛同し、2020年からサポート寺院としての活動もしています。お寺にお供えされたものを各家庭へお分けすることなどで困窮状態にある子どもたちを支えるこの活動は、お寺に来られる方々にもご協力をいただき、お寺の玄関に置かれた寄附ボックスにも常時多くの寄付の品が寄せられています。


 

クラウドファンディング挑戦への想い

 

涅槃図修繕の必要性と資金不足

 

「涅槃図」は前回の修繕から既に150年以上が経過しており、かろうじて吊り下げることはできるものの、随所に大きな痛みが見られます。掛けられる状態ではありますので、例年2月~4月頃に本堂で公開していますが、なるべく早い時期の修繕が必要な状況です。

 

傷んだ釈迦涅槃図
傷んだ釈迦涅槃図
傷んだ釈迦涅槃図


長い間、檀信徒の方々のご信仰の一つの拠り所として大事にされてきた涅槃図を、先の代まで残していきたいと願っていますが、元々が古い物でもある為、修繕も容易ではありません。

 

正直に申しまして、昨今のお寺の維持というのは金銭的に大変なものがあります。お寺としての収入で費用を賄えるのが理想ではありますが、それもなかなか難しく、本堂等設備の維持にも費用が必要となる中で、そういった費用が発生する度に檀信徒の方々にばかり負担をお願いするわけにもいきません。また、時代が変わっていく中で、今や檀信徒の方々にばかり頼るのも「時代錯誤」といわざるを得ない部分もございます。

 

そこで、このクラウドファンディングを通して、広く寄付を募り、本昌寺の活動や涅槃図にお心を寄せてくださる方々のご支援を願うことといたしました。今後のお寺は、檀信徒の方々だけに頼るのではなく、お寺自体の価値や魅力を増やしアピールすることで、幅広い方から支援いただくかたちに移行するのが理想だと感じております。

 

クラウドファンディング概要


目標金額:300万円

資金使途:本昌寺に伝わる涅槃図の修繕費用

※本プロジェクトはAll or Nothing方式です。目標金額に1円でも満たなかった場合、ご支援者様に全額返金となります。

 

 

皆様とのご縁への、感謝と共に

 

本昌寺では、御朱印ブームとなる前から月替わりの御首題(日蓮宗のお題目が書かれた御朱印を「御首題」といいます)の頒布を行い、檀信徒以外の近隣の方々、また府外からも多くの方々に訪れていただいておりました。今や御首題をきっかけに毎月のようにお越しくださる方もおられ、そのご縁に大変感謝しております。

 

そして同様に、この涅槃図の修繕プロジェクトを通して本昌寺の活動に興味をお持ちくださり、例えば旅行で京都にお越しになった際に立ち寄ってくださるなど、本昌寺に親しみをもっていただける方が増えてくださればと思っています。

 

「お寺」というのは、仏様の教えを広くお伝えし、それによって皆様が少しでも心安く生きていけるようにお支えするための場所だと思っています。しかし、教えを知っていただくには、まずお寺との距離を縮めていただかないことには、こちらの声は届きません。


このプロジェクトを通じたご縁によって皆様とお寺との距離が近づき、より多くの方に仏の教えに触れていただくきっかけとなること、また皆様の支えで本昌寺の活動がより活発化し、更なる地域貢献ができる場として発展していくことを願っています。


まずはその第1歩として、当寺所蔵の涅槃図の価値を多くの方に知っていただき、またご支援いただくことで、本昌寺とのご縁を賜りたく願っております。クラウドファンディングへのご支援を、何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

応援メッセージ

 

 

シンガーソングライター

山本 義則 様

 

本昌寺さんはピアノ復活プロジェクトでお世話になり、100年前のピアノを快く受け入れて下さり、今でも大切にお寺に置いていただき楽器としての役目を与えて下さっています。 そんな広い心で歴史を大切にしている本昌寺さんの想いを後世へ残す為の今回のプロジェクトを微力ながら応援しております!

 


 

 

鹿児島ユナイテッドFC

岡崎 慎 様

 

僕も応援しています、クラウドファンディングによって涅槃図が末長く保存されることを願います!

 


 

 

京都産業大学 日本文化研究所上席客員研究員
河本 俊子 様

 

あなたの猫に会いに来るところ

 

本昌寺さんの古い涅槃図は色彩も鮮やかで、信徒さんの信仰を集めて長年大切に保存と継承がされてきたとわかります。

 

お釈迦さまの臨終の場面を描いた涅槃図を見るとき、諸説ありますが「本来は描かれないもの」とされる猫の姿を、居合わせる群衆の中に見つけるのはとても嬉しいものです。この涅槃図の注文主と絵師たちは通説に背いても猫を描かずにはいられなかったのだと想像を巡らすと、はるか昔も今も変わらない猫好きの仲間の存在がとても嬉しく心強いのです。

 

飼い猫となって安心の中で人と暮らす猫は人の気持ちをよく読み、日ごとに深まる信頼と愛情の表現を、目と目で交わし合うことも多くなります。

 

涅槃図に描かれる猫は、お釈迦さまの死を嘆いて目を閉じていたり、うつむいたり背を丸めて伏せたり後ろ姿で描かれることが多いのですが、本昌寺さんの涅槃図の猫は、しっかりとこちらを向き、視線を返すように描かれています。そしてその涙色の瞳の中に小さな「ハート」があるのに気付いたなら、その可愛らしさに思わず笑ってしまうことでしょう。

 

私が猫を見るとき、猫も私をしっかりと見返してくれて、そして大好きだよ、わかっているよと伝えてくれる、飼い主にとってこれほど幸せなことはありません。

 

どんなに愛情を注いでも猫達は人よりもずっと早くこの世を去ってしまいますが、大事な私の猫がどこへ行ってしまったのかと悲嘆に暮れるとき、お釈迦さまの世界の住人となっていると知るのは、残された私たちの気持ちの慰めになります。

 

私の猫に会いに行ける本昌寺さんの涅槃図が、この後も長く受け継がれていきますように。
保存修理への道が確かに開かれますように、祈っております。

 

 


▽プロジェクトに関するご留意事項▽

※第一目標達成後の返金・キャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。 

プロジェクト実行責任者:
児玉真人(本昌寺)
プロジェクト実施完了日:
2026年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

日蓮宗本昌寺に伝わる涅槃図を修繕いたします。

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リターン

5,000+システム利用料


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御礼状 + 公式HPにお名前掲載 + ポストカード

◇御礼状
◇公式ホームページにお名前掲載(希望者のみ)
◇ポストカード

申込数
46
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

10,000+システム利用料


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クリアファイル + 限定御首題

◇御礼状
◇公式ホームページにお名前掲載(希望者のみ)
◇ポストカード
◇クリアファイル
◇限定御首題

申込数
47
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年3月

5,000+システム利用料


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御礼状 + 公式HPにお名前掲載 + ポストカード

◇御礼状
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申込数
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発送完了予定月
2026年3月

10,000+システム利用料


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クリアファイル + 限定御首題

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◇ポストカード
◇クリアファイル
◇限定御首題

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在庫数
制限なし
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2026年3月
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