プロジェクトがスタートして3日目です。

こんにちは。中山英理子です。

乳がん、がん手術前,後撮影〈いまのあなた〉を美しく残します

クラウドファンディングをスタートして３日となりました。すでに12名もの方からご支援いただきました。

私はクラウドファンディングのに何の知識もなく不安なままで始めました。

内容に共感していただいてのご支援だと思いますが、知り合いの方もいますが見ず知らずの私たちを信じて支援してくれる人がいるなんて嬉しい気持ちと本当に身が引き締まる思いです。

 

みなさん日々働いて得たお金でご支援いただいていると思います。

私も撮影で生計をたてていますが、どのお仕事も3000円5000円でも利益を出すことは大変な労力です。

自分の周りの人々を見ても仕事に家事にと寝る間も惜しんで活動されています。

 

このクラウドファンディングを始めたのにもかかわらず、申し訳ない気持ちにもなっています。

そんな大切なお金でご支援いただくのですから、もし達成したら撮影したいという方にご支援いただいた方全ての思いを込めて撮影したいと強く思いました。

 

今年の３月から８月の間に３名の方をすでに撮影したのですが、それ以外にも撮影ご希望者がいました。

姉妹で乳がんが見つかってしまい二人で一緒に撮影してほしいというご希望でした。

二人ほぼ同時だったのもありご両親がショックを受けているので、その両親のためにという内容でした。

 

でもこの病気の難しいのは何の自覚もない症状から検査で発覚して手術までに２ヶ月ほどしか時間がなく

それまでにすることや考えることが山ほどあるのです。

手術前にタイミングよく撮影することはなかなか難しくそれが二人でとなると余計に難しいのです。

それでこの方も諦められました。

 

手術後はホルモン治療や抗がん剤治療が始まるので体への負担がかなりキツくなり、それが終わるまでは撮影には耐えられないということになります。

 

撮影させていただいた方の中でも両胸再建されて抗がん剤治療中だったのですが、撮影の時はちょうどその治療が一旦お休みの時だったので撮影も無理なくできましたとおっしゃっていました。

 

何のために撮影するのかは、その人それぞれです。

でも家族や周りの人のためという気持ちが大きい気がします。

 

 

10年ほど前に　『にんぷり』という妊婦さんを撮影する企画のカメラマンとして４年ほどさせてもらっていました。その時は出産に向けての希望の表情を撮影しました。

 

今回は不安な中でも前向きになろうとする女性たちを撮影しています。

でもどちらも人生のひとつなんだと年を重ねて自分も乳がんになりわかりました。

 

私は写真はやはり記憶だと思っています。

その瞬間は撮影した時点で過去になります。　

その時その時代に何を経験して何を思っていたのか...辛い記憶だったとしても残しておきたい人はいるのだと思います。

 

あと56日ですがどうぞよろしくお願いいたします。