ブルノンヴィルとは？ブルノンヴィルスタイルを学ぶダンサーに聞いてみましたvol.6

高根　由紀子

・ブルノンヴィルスタイルを学ぶ前と後で印象はどのように変わりましたか？

　「ブルノンヴィル」というものが何なのか、なにもわからないで最初は受講しましたが、独自のレパートリー、技術を学んでいくうちに、「バレエの世界」そのものが広がっていくように感じました。

・ブルノンヴィルスタイルを学んで、現在の踊りに活かされていることはありますか？

　手足のポジションの１つ１つをていねいに使えるようになった。

　アレグロ（すばやいステップ）が苦手だったけど、ブルノンヴィルスタイルを学んでいくうちに、少しずつ克服されていきました。

・好きな作品、シーン、または好きなマイムなど具体的に教えてください。

　「ナポリ」「ラ・シルフィード」が好きです。

　どちらも人間のシーン、妖精のたちのシーンの対比が美しいと思います。「愛」を伝えるマイム、他のバレエ作品にもたくさん出てくる基本的なものになりますが、最もシンプルで、むずかしくて、大切なマイムです。

・ブルノンヴィルスタイルで面白いと思うところ、若いダンサーが学ぶ意義などがあったら教えてください。

月曜日～土曜日のクラスがすべて決まっていること、それらがただのエクササイズにとどまらず、１つのヴァリエーションを踊っているような気持ちになれることが特に興味深いです。単純に「とぶ」「回る」だけではなく、「どう見せるか」という事も同時に学べるスタイルなので、若いダンサーこそ、たくさん学んでほしいと思います。