IPS利用者からのメッセージ②私の想い

ＩＰＳ援助付き雇用は、特別な支援ですが、何も特別なことはしません。

 

ＩＰＳの支援が始まっても、病気の症状は抱えたままのスタートです。病気はいつ治るかは誰も判りません。

ハンディを抱えての社会復帰の目標達成には、健常者よりも人一倍の努力が必要です。でも安心して下さい。ＩＰＳ支援を受けるのに構える必要はありません。自然体が大切です。

 

もしＩＰＳが特別なことをするプログラムなら、長続きはしないでしょう。

病気の当事者は、普段の生活もエネルギーの無さから大変な苦労をしています。私は息をするのも、トイレに行くのも面倒くさい大変な時期がありました。

 

そのような当事者に、Ａという人間がＢになるような、学校の授業や仕事対応プログラムを押し付けても受け入れてくれないでしょう。エネルギーがなくてできません。

 

私はＩＰＳは、支援者から押し付けられてもできないもので、自主性が非常に重要だと思います。

 

自分のペースで、周りの適切なサポートを受けながら、本来の自分自身を取り戻していく作業だと思います。だから長続きします。

この作業を地道に続けていけば、必ず目標は叶うと信じているから出来るのです。

 

ＩＰＳは自分を客観的に把握し、自分自身をコントロール術をもっている、科学的根拠に基づいた素晴らしいプログラムです。

 

就労後の職場は毎日が新しいこと、特別なこと、予期せぬことの連続です。今までの環境とは激変します。この対処方法は、毎日会社へ出社し、場数を踏んで、自分を信じ、焦らず前進し、リカバリーを信じるしかありません。

ＩＰＳの重要性は、就労後も充分に発揮されます。

 

ＩＰＳ支援者たちとの素晴らしいリカバリーの旅を、１日も早く始めてみてはいかがですか？

 

ホリホリ

 

写真は、高尾山に春を告げる「ハナネコノメ」という

直径5ミリ程の可愛らしい花です。３月に撮影しました。