
寄付総額
目標金額 2,000,000円
- 寄付者
- 174人
- 募集終了日
- 2023年5月31日

子どもや家族の孤立を防ぐ。多機能・都市型の支援拠点モデルを福岡から
#まちづくり
- 現在
- 9,962,000円
- 寄付者
- 350人
- 残り
- 37日

ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ
#ものづくり
- 現在
- 216,672,000円
- 支援者
- 12,279人
- 残り
- 30日

野生に帰れない猛禽類のために|猛禽類医学研究所マンスリーサポーター
#子ども・教育
- 総計
- 524人

共に育つオルタナティブ教育現場の運営を維持したい!
#子ども・教育
- 総計
- 4人

【継続寄付】かにた婦人の村で自立を目指す女性たちへの伴走者募集!
#医療・福祉
- 総計
- 51人

「科学の芽」賞と子どもたちの「好き」を一緒に応援しませんか?
#子ども・教育
- 現在
- 1,900,000円
- 寄付者
- 95人
- 残り
- 11日

「人間とは何か?」を学際的に問い直すーCHAIN異分野融合教育支援
#子ども・教育
- 現在
- 914,000円
- 寄付者
- 63人
- 残り
- 24日
プロジェクト本文
終了報告を読む
自己紹介
みなさん,このクラウドファンディングページをご覧くださってありがとうございます。私は九州大学の臨床心理学講座の佐々木玲仁(ささきれいじ)と申します。大学では臨床心理士を目指す学生を育てています。また,私自身臨床心理士でもあって子どもさんや大人の方のカウンセリングもしています。
私はもともと,カウンセリングの中で絵を描く方法(描画法)について研究をしていました。これは言葉でいうのが苦手な相談者さんに絵を描いてもらい,そこから何かを読み取っていったり話を拡げていったりしてカウンセリングに役立てるものです。私が特に研究しているのが,風景を描いてもらう「風景構成法」という方法です。
その後いろいろな研究をしてきたのですが,その中のテーマの一つに子どもの居場所があります。子どもには安心して過ごせる場所が必要なのですが,大人がそういう場所を作ろうとしても,どうしても窮屈な場所になってしまいがちです。大人が思いえがく子どもの居場所と,子どもにとって過ごしやすい子どもの居場所はどうやら違っているようです。どうやったら居心地よい場所が作れるのか。このことを考えたいと思い研究しています。
▌子どもの居場所 みなも
そんな私が研究室の大学院生と作ったのが,糸島市子どもの居場所みなもです。みなもは糸島市の可也コミュニティセンターの敷地の中にある独立した建物にあります。毎週水曜日の9時から15時まで開いていて,糸島市の小中学生だったら誰でも予約無しで来ていい場所です。ここは子どもが「誰にも何も押しつけられない」「安心して過ごすことができる」「思わず行きたくなってしまう」という場所として機能するようにさまざまな工夫を凝らして運営されています。
みなもには,たくさんのマンガやおもちゃ,楽器,ハンモックなどが置いてあり子どもさんたちに自由に使ってもらっています。その場所を,「何も押しつけない」大人として臨床心理士が見守っています。そして保護者の方が相談できる日を週2日作っています。こちらは完全予約制で50分間,臨床心理士がゆっくりと保護者の方のお話をお聴きしています。
子どもが安心して過ごせる居場所を増やしたい
改めてなのですが,私は,子どもには安心して過ごせる場所が絶対に必要だと思っています。大人というものはついつい子どもを「育てよう」としたり,「力を引き出そう」としたりして自分の思う通りに扱おうとしてしまいます。しかし,子どもは自分で育つものであり,力は出させられるものではなく自然に出てくるものです。大人にできるのは,子どものそういう動きが出てくるまで全力を上げて待つことだけです。
安心して過ごせる場所があってこそ,子どもは「生きられる」のです。今の世の中にはそういう場所がほとんどありません。そして残念なことに、そんな場所が自然に発生することは現状ありません。
そんな世の中で苦しんでいる子どもさんと,苦しんでいる保護者がたくさんいます。なので私は,(多少無理やりでもいいから)そういう居場所をこの世の中にいくつも出現させようと考えました。そこで始めることにしたのが「糸島子どもの居場所プロジェクト」です。幸い,糸島市子どもの居場所みなもの方は糸島市学校教育課から理解を得て,現在のところ糸島市から委託の研究事業として行うことができています。
▌糸島市の魅力
糸島市は福岡市の西どなりにあり,その西で佐賀県と接しています。JR筑肥線沿いには福岡市への交通アクセスのよい住宅街が広がっています。一方で美しい海岸線と緑深い山々,そして広大な田園も広がり,ここを初めて訪れた人は「自然が豊かってこういうことだったんだな」と思わずにはいられません。人口が10万人ほどの小さな市であり,新しいことを行き渡らせるためにはもってこいのサイズでもあります。
クラウドファンディング立ち上げの経緯
私たちは2年間,子どもの居場所みなもを運営してきて市民の方々からもご好評をいただいています。
しかし,このような場所は圧倒的に足りていません。訪れる子どもさんの数も増えていっていますし,広い糸島市に一ヶ所しかないことでみなもから距離が遠くに住んでいる子どもさんには使いにくくなっています。
また,保護者相談の予約もいっぱいになりつつあり,お申し込みをいただいてもお待ちいただくことも出てきています。今現在,このような子どもの居場所はまだまだ増やしていく必要があるのです。
ことの性質上,本当は糸島市の行政がお金を出して居場所を増やしていくのが一番直接的なやり方だと思います。これは糸島市民のみなさんが強く要望すればいずれ実現していくことでしょう。しかしそれが実現するには時間がかかります。今まさに息苦しい思いをして苦しんでいる子どもさんや保護者には間に合いません。
それから,行政からの委託でことを進めると,さまざまな制約がかかります。みなもは今後とも糸島市からの委託の形で開いていきますが,たとえばみなもには小中学生だけが使ってよく,高校生は来させてはダメだと行政から言われています。行政的な所管が違うからだそうです。
でも子どもにとってはそんなことは関係ないですよね?特に高校生や高校に行っていないその年齢の子どもさんたちで居場所がなくて苦しんでいる人はたくさんいます。そういった子どもさんたちも安心して使える居場所を作るには,自由に運営できる状態を作らなければと思い,今回のクラウドファンディングを立ち上げに至りました。
▌このプロジェクトが目指す4つのこと
1.新しい子どもの居場所うみのねを開設し、子どもが安心して過ごせる場所を増やす
そして現在は週1回のうみのねの開催日数を増やしていくことです。
2.さらに別の場所に子どもの居場所を増やす
今は本当にこのような場所が足りていません。もしたくさんのご寄付がいただけたら可能な限り増やしていきたいと思っています。
3.すでにある,他の団体が運営している子ども関連の活動と連携を深めていく
例えばNPO法人いとしま児童クラブさんの運営している「みんなの居場所」や,社会福祉法人MUKAさんのホースセラピーと連携を深めて,子どもさんが安心して生きられる状況をより強く作り出したいと思っています。
4.現在も運営している糸島市子どもの居場所みなもの開設日数を増やす
ご支援で実現したいこと
このプロジェクトを受けて新しく作りたい糸島子どもの居場所うみのねは,糸島市の深江地区にある古民家を改造した一軒家のレンタルスペース「うみかえる」を使って行います。
懐かしさと落ち着きを感じることのできるとても居心地のいい空間です。そして徒歩20秒ほどで本当に美しい海に出ます。この建物と海を使って週1回,子どもの居場所を開こうと考えています。ここにもみなもと同様,見守る大人として臨床心理士にいてもらいます。(医療行為は提供しません。)
そして本当の意味で安心して過ごせる空間を作り出します。ここはJR深江駅から徒歩12分で,子どもが送り迎えなしで自力で通うことができます。この子どもの居場所うみのねを2023年5月に開設したいと考えています。
▌資金の使い道
目標金額:200万円
糸島子どもの居場所うみのねを見守る臨床心理士の人件費,うみのねの場所使用料,うみのねにおくおもちゃや本,楽器などの購入,日々使うゴミ袋やトイレットペーパー,文房具などの消耗品購入に使います。
もしもより多くのご寄付をいただけた場合は,うみのねの開催日数をふやすことと保護者相談開始,イベントとしてホースセラピーを行うこと,糸島市内の他の子ども支援の団体との連携活動(広報や勉強会開催など),糸島市子どもの居場所みなもの活動の強化などに使用します。
*なお,社会情勢,自然災害の影響で「うみのね」の運用ができなくなった場合は,糸島に他の同じ性質の居場所を作るために使用させていただきます。何らかの理由で居場所の運営そのものができなくなった場合はみなさまに返金いたします。
応援メッセージのご紹介
立谷絵美様(糸島市ファミリーサポートセンター)
学校と地域での遊びの中からほとんどを学んでいた昔と違って今の子どもたちは忙しく、周りから要求・期待されることが増えているように感じています。そのような子どもたちにとって、「だれからも何も要求されない場、周りの目を気にせず自分の素直な気持ちと対話できる場」である「みなも」はとても貴重な存在であると思います。そんな場所が実際にあるのだと子どもたちや保護者の皆さんに知ってほしいと思っています。
また、子育てを支援する日々の業務の中で「保護者にとって、人に頼る・相談するという行為は心理的ハードルが非常に高い」と感じる場面が多いのですが、そのような保護者にとっても、子にとっても安心できる場と時間を提供する「みなも」は貴重な場所だと思います。
気負うことなく「居る」ことができる、そして相談ができる、子どもや子を持つ親の「駆け込み寺」です。
「自立した大人、立派な大人は誰にも頼らず自分だけの力で課題や問題を解決できるのだ」と思いがちですが、本当の自立とは周りに頼れるところや人を複数持っていることだといいます。
子どもも親も人に助けを求めることを恥じるのではなく、人に頼ることのできる自分を誇りに思ってほしい。
「そんな相談をできる“子どもの居場所”が、糸島中のあちこちに、当たり前のようにあったらいいな…」そんな思いを込めて、この「糸島子どもの居場所プロジェクト」を全力で応援します!
※募集終了に伴い、応援メッセージの一部を非表示にいたしました。
(2023年9月1日 READYFOR事務局)
今後のビジョン
今回のプロジェクトで新しい居場所を作り出すことができたなら,次はそれを毎年続けていくことのできるしくみ作りを行いたいと思っています。この活動を応援したいと思ってくださる方が気軽にわかりやすくご支援いただけるような枠組みを作ります。まずは今回,実際に作って見せ運営して,みなさんに「これは役に立つ!」と実感していただくことから始めたいと思っています。
これからさらに行っていきたいことは,糸島に子どもの居場所をどんどん増やしていくことです。糸島市には小中学校合わせて23校があるのですが,その校区に一つずつ,合計23箇所の子どもの居場所を作るのが理想です。子どもがほっとできる居場所が自分の校区に必ずあるということになれば,ずいぶんと生きやすい世の中になるのではないでしょうか。
そして私はいずれはこんな状況を糸島市だけでなく,日本中に増やしていきたいと思っています。そうすることによって今社会にあふれているたくさんの問題を解決に近づけていくことができると私は考えています。
最後に
このプロジェクトに関心を抱いていただき,最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。
「子どもにはもっと何かの支援が必要だ」とひしひしと感じているけれども具体的にどうしたらいいかわからない,と思っておられる方はたくさんおられるのではないかと思います。そんな方は,私たちにご支援をいただければ必ず役に立つ形で子どもたちとその保護者に届けます。
私は今回子どもの支援という形でプロジェクトを行っていますが,支援が必要なのは「今現在子どもである人」だけではなくて「かつて子どもだった人」もであると日々感じています。今の子どもを支援することはもちろんとても重要なことなのですが,それがまわりまわって今の「大人の心の中に隠れている子ども」を助けることにもなり,結果的に大人への支援にもなるのです。ご理解いただけましたら,ぜひご支援ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
※万一、「うみのね」ができなくなったら他の同じ性質の居場所を作るために使わせていただきますが、居場所の運営そのものができなくなったら返金とさせていただく予定です。
税制上の優遇措置について
九州大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。
■個人の皆様
【所得税(所得控除)】
寄附金額が年間2,000円を超える分について、所得控除を受けることができます。
寄附金額 - 2,000円 = 所得控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の40%です)
【住民税】
本学を「寄附金税額控除対象法人等」として指定している都道府県・市区町村にお住まいの寄附者の皆様は、所得控除に加えて、翌年の個人住民税が軽減されます。
(寄附金額 - 2,000円)× 4~10% = 住民税控除額
(控除対象となる寄附金の上限額は、当該年分の総所得金額の30%です)
※上記の計算式の4~10%について
・都道府県が指定した寄附金は4%
・市区町村が指定した寄附金は6%
(都道府県と市区町村双方が指定した寄附金の場合は10%)
〇福岡県にお住いの方々へ
[本学への寄附金を条例で指定している自治体]
福岡県/福岡市/糸島市/大野城市/春日市/古賀市/粕屋町/新宮町/那珂川町/その他
※その他の自治体については、大変お手数ですが各自治体の税務担当課へお問合せください。
〇福岡県外にお住まいの方々へ
本学が福岡県に所在する法人であることから、お住まいの都道府県および市町村で本学を「寄附金税額控除対象法人」に指定していない可能性があります。
大変お手数ですが各自治体の税務担当課へお問い合わせください。
■法人様
寄附金の全額を損金算入することができます。
※反社会的勢力等(暴力団、暴力団関係企業、総会屋、社会運動等標ぼうゴロ若しくは特殊知能暴力集団等若しくはそれらの構成員等)またはそのおそれがあると当団体が判断する者からの寄附はお受け入れいたしかね、入金済みの寄附金については返還いたしますので、あらかじめご了承下さい。
【受領日と送付日時について】
寄附金領収書の日付は、READYFORから入金のある2023年7月10日です。
また、寄附金領収書の発送は2023年8月中を予定しています。
ご寄付いただくにあたっての留意事項
●寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
●寄附受領証明書の名義・発送先は、原則としてご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所となります。
●なお、ご寄付後に上記情報を変更することはできず、アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄附受領証明書(領収書)をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。
●本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、READYFOR利用規約の「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」の項目をご確認ください。
●その他のご寄付に関するご質問は、こちらをご覧ください。
- プロジェクト実行責任者:
- 佐々木玲仁(九州大学)
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年5月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
資金は糸島子どもの居場所うみのねに配置する臨床心理士の人件費,うみのねの使用料,うみのねおよびみなもの備品・消耗品に使用する。
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プロフィール
九州大学大学院人間環境学研究院准教授。臨床心理士,公認心理師。博士(教育学)。専門は心理療法における描画法,子どもの居場所研究,フリースクールへの臨床心理学支援,離島における心理支援。著書に「風景構成法のしくみ」(創元社),「結局、どうして面白いのか—「水曜どうでしょう」のしくみ」(フィルムアート社)がある。馬とヤギが大好き。
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ギフト
3,000円+システム利用料

お礼のメール
・寄附金領収書
(2023年7月の日付を付記した九州大学の寄付金受領証明書を発行します。)
・ご寄付いただいたことへのお礼のメールをお送りします。その際には写真家・亀山ののこの未公開の子どもの居場所の写真を1枚お付けします。
- 申込数
- 44
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
5,000円+システム利用料
【5000円】応援コース
・寄附金領収書
(2023年7月の日付を付記した九州大学の寄付金受領証明書を発行します。)
・お礼のメール
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
3,000円+システム利用料

お礼のメール
・寄附金領収書
(2023年7月の日付を付記した九州大学の寄付金受領証明書を発行します。)
・ご寄付いただいたことへのお礼のメールをお送りします。その際には写真家・亀山ののこの未公開の子どもの居場所の写真を1枚お付けします。
- 申込数
- 44
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
5,000円+システム利用料
【5000円】応援コース
・寄附金領収書
(2023年7月の日付を付記した九州大学の寄付金受領証明書を発行します。)
・お礼のメール
- 申込数
- 28
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年8月
プロフィール
九州大学大学院人間環境学研究院准教授。臨床心理士,公認心理師。博士(教育学)。専門は心理療法における描画法,子どもの居場所研究,フリースクールへの臨床心理学支援,離島における心理支援。著書に「風景構成法のしくみ」(創元社),「結局、どうして面白いのか—「水曜どうでしょう」のしくみ」(フィルムアート社)がある。馬とヤギが大好き。














