蘭の実験設備を魅力あるナノブルワリーへ　①

中国地方で最も人口の少ない市・・・

そして、JRを使うと東京から最も遠い街・・・

島根県江津市。

石見麦酒の新工場を構える場所は、

さらに山奥の江津市桜江町長谷にあります。
そこには、豊富な湯量を誇る温泉がある温泉リゾート施設「風の国」があります。

1995年に第三セクターとして開園した施設です
温泉、全天候型テニスコート、コテージ、エビネランの培養センター、エビネランの培養ハウスがあり、地域の期待を集めた施設でした。
しかし、ずっと赤字が続き、エビネランの培養センターや培養ハウスは10年以上前に閉鎖・・・

ついに、2018年に経営が破綻し民間に譲渡することになりました。
 

池の奥に見える、ハウスと建物が石見麦酒の新工場予定地です。

 

コテージエリアから眺める、旧エビネランの培養センターです。

 

 

10年以上放置された大量のゴミを処分して、がらーんとしたエントランス・・

これを、コテージや温泉施設に宿泊される方が集えるタップルームに変身させていきます。

もちろん、新型コロナウィルスで先の見えない世の中・・・

お金はできるだけ使わず、手作りで・・・

 

 

中古のプレハブ冷蔵庫の箱を組み立てます。
プレハブ冷蔵庫は、箱と冷凍機は別物なので、中古であれば箱は安く調達できます。

そして、床のレベルが揃っていれば組み立てるのはそんなに難しくありません。

でも、中古なので外はボロボロです。

 

 

ボロボロのプレハブ冷蔵の外に、下地の合板を貼ります。
こちらの合板、広島で甚大な被害を出した西日本豪雨の際に浸水してしまい、使えなくなった合板です。

シミだらけですが、下地なので積極的に使います。

 

 

そして、直近で残念ながら廃業してしまった商店に積んであった間伐材の杉を、

大量に購入させていただき、シミだらけの合板に打ち付けていきます。

ビールタップが付く場所は金属で・・それ以外は木材で覆ってしまいます。
扉は後日、木目調の化粧板を貼り付ける予定です。
温度計を取り付け、冷凍機を稼働させて動作チェックは完了！！

この扉の裏に出来立てのクラフトビールが貯蔵され、壁からビールが出てくる計画です。

 

そして、長～い廊下を区切ります。

こちらも、間伐材の杉板で作っちゃいます。

 

 

そして、あくまでも醸造所なので、

裏の搬入口から大きなものを出入りすることを想定して、

2つのパネルに分けて脱着式に・・・（スライドすると壁が簡単に取れます）

 

これで、温泉に入った風呂上りに出来立てのクラフトビールが飲めるタップルーム・・・
のイメージが湧いてきました。
これから、細かい仕上げをしていきますので、随時工事の様子はご報告したいと思います。