終了まであと5日。石見式の醸造所の初期投資コストを教えます！

クラウドファンディング終了まで、あと5日を切りました。

我々の目標値に対して、500％の達成率を超えました。
想像を超えるたくさんのご支援をいただき、身の引き締まる思いです。

皆様のご期待に応えるよう、準備を整えてスケジュール通りの移転を完成させますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

こんな大変な時期に工場を移転するなんて、

石見麦酒の今回のリフォームには、いったいいくらかかったの？
と、思われる方がいらっしゃるかと思います。

 

そして、これから醸造所を作りたい方にとっては、
「石見式」の醸造所を作るのには、どれくらいの費用がいるの？？

というのは興味深々だと思います。

 

本日は、そんな疑問にお答えしたいと思います。

 

 

まず、醸造施設の移転費用の内訳です。

※注　子供達の人件費やハイエースによる設備運搬費用は含まれていません。

 

①冷蔵室手作りの材料費
断熱材・パネル　約200,000円

スライドドア　約200,000円

冷凍機　約200,000円

②水道工事　約200,000円

③電気工事　約200,000円

 

約1,000,000円の移転費用でした。

小さな醸造所にとっては、1,000,000円というお金は大きなお金です。
コロナ後の未来に対しての我々の投資です！

 

では、水道・電気工事が不要と仮定して、「石見式の醸造所」はいくらでできるのでしょうか？

 

発泡酒の最低醸造量である6klを理解した上で、石見麦酒が初年度製造した12klを製造した実績のある設備をご紹介します。

醸造所を安く作るコツは、いかに手作りでやるかどうかです。もちろん、加工したり組み立てたりする費用は入っていないのでご了承下さい。

そして、設備を販売されている方もいらっしゃるので、調達金額はすべて多めに書いています。

 

 

①マッシング鍋

150ℓ鍋　60,000円

パンチングメタル＋かさ上げパーツ　30,000円
コンロ　20,000円

②ボイル鍋

150ℓ鍋　60,000円
コンロ　50,000円

③ポンプ・ヘルール（ジョイントパーツ）・ホース類

50,000円

④チラー（手作り）

10,000円

 

 

⑤石見式発酵機　2個で　６kl　3個で　12kl作れます。

チェストフリーザー　20,000円

かさ上げパーツ（手作り）　20,000円

ヒーター　5,000円

サーモスタット　5,000円

×３＝150,000円

 

 

⑥1坪冷蔵庫　600,000円

 

 

⑦ステンレスケグ　液種が1種類なら14個　2液種なら　20個　3液種なら　30個最低必要です。

20,000円×30個＝600,000円
 

以上のものを揃えれば、クラフトビールの製造は理論的には可能です。

合計で、1,630,000円でしたね。
今回は12klの設備でしたが、最低限の6klで設備を組み立てるのであれば、150万円もかかりません。

石見麦酒は、醸造用ポリ袋の開発で、醸造という初期投資が高いと懸念される世界を変えていってます。

醸造という世界は、原理原則はどんな高級な設備も、手作りの設備でも一緒です。
しっかりと、微生物に関する基礎を学んでいかないと、美味しいものは作れませんし、逆に大きな事故につながります。

新規参入者が増えることで、過去の方々が築き上げてきた業界の信頼を失う可能性が上がるのも懸念されることです。

 

我々は、今後もいろいろな品目の醸造にチャレンジし、研究することで多くの技術を習得していきたいと思います。

そして、学んだ技術をクロスオーバーすることで、新しい醸造の世界を作り出していきたいと思います。

そして、学んだことはすべてオープンにさせていただきます。

良いことばかりでなく、悪いところも含めて・・・

 

発酵・醸造の世界は、魅力的で奥が深い世界です！！
大変不便な場所に作られる新工場ですが、

完成したら是非お越しいただき、発酵・醸造の世界を体験してください。