
支援総額
目標金額 800,000円
- 支援者
- 123人
- 募集終了日
- 2018年7月31日
ミズナラのエピソードについて
改めまして、この度は「『日本ワインの未来はロゼにあり!』ミズナラ樽で挑む新種のロゼ」をご支援くださり誠にありがとうございます。
募集期間終了から早くも3ヶ月が経過した現在、樽から瓶詰めが完了し、ラベル製作の段階まで進んでおります!
お時間をお掛けし申し訳ございませんが、完成・お届けまで、今しばらくお待ちくださいませ!
今回、ドメーヌヒデ 渋谷さんより、本プロジェクトの核である、“ミズナラ樽について”のエピソードを語っていただきましたのでご紹介をさせていただきます。
ぜひご覧ください!
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ミズナラに憧れたのは28年前。新婚アパートの台所テーブル選びでした。ミズナラは当時から高価で、若い私にはまったく手が届きませんでした。
ウィスキーラバー時代にも、ミズナラ熟成の初々しさに心を奪われ、そのころ買ったイチローズモルトのミズナラウィスキーは、息子の成人式に贈ろうと大切にしまってあります。
ワイン造りに関わり5年、いつの日かミズナラでワインを!と憧れの想いは続きました。
2017年醸造、このベリーエーに合うのはミズナラしか無いと思う、優しい味わいの日本のロゼが出来上がりました。
話は醸造技術になりますが、ちょうどオークチップの使用(木片をワインに入れる製法です))が日本でも許されることが決まった年でもありました。
フレンチオークやアメリカンオークのチップを試したり、ロシア、北米産など海外のミズナラも試しながらも、やはり“日本のロゼ”に合うのは、北海道のミズナラしか無いとも確信しました。
2017年秋、札幌のナチュラル系家具屋さん、
しかし、その多くは意外にも、海外産のミズナラの取り扱いで、なかなか北海道産のミズナラは見つかりません。
あるとすると年に一度、開催される木材市のときで、良いミズナラは高価であるだけでなく、全国の木材目利きが持っていくそうです。本当に希少な材木であることを知りました。
国産木材のミズナラ樽が遠い夢であるなら、ワインに漬け込む形のオークチップ。
せめて、道産の小さな木片だけでも入手できれば、ワインが美味しくなるという思いは消え去りません。
どんなに小さくとも北海道産のミズナラでないとダメなんです。必ずどこかにあると信じ、北海道のいろいろなところに通いました。
1年で8回(うち1回は家族との旅行でした)、何度目かの訪道で、旭川森林組合の方がミズナラの薪を少しだけ持っていることが分かりました。

ところが、ミズナラ薪は他の木と混ぜられ、選別は専門の木材目利きしか分けることが出来ないと、電話では断られました。
しかし、そこにあることが分かってしまった以上、どうしても諦めることができません。ドメーヌヒデのワインを数本持参し、相談がてら丁寧にお願いしました。
それが、今回お贈りする皆さんのミズナラコースターとなって、お手元にお届けいたします。
偶然にも、森林組合に所属する宮崎県の樽メーカーに、「十数年前に北海道産ミズナラの橋渡しをした」という方がいました。
焼酎樽やウイスキー樽の製造で有名なお酒業界では知らない人がいない、日本の樽メーカーです。灯台下暗し、つまり目の前にミズナラ樽があったのです。
しかし、ミズナラを知らずにワインを造ることはできません。
本物の天然木ミズナラの様子を知るため、木工彫刻の村、音威子府(オトイネップ)にも行ってきました。
村役場の森林課でも、公園に植えたミズナラなら分かるけど、天然木は簡単には見には行けないと言われました。
役場で詳しい方を待つこと半日、ようやくミズナラ原木の位置が分かりました。
グーグルマップの写真で、音威子府のミズナラまで目の前と近づきました。
しかし、そこは豪雪地帯、簡単には中には入れません。たまたま近くで作業をしていた大きな除雪ブルドーザーの方が、森の入り口までを1時間かけて除雪してくれました。
よほど真剣に木を探す様子に、さぞ驚かれたのだと思います。しかし、奥深い森、簡単にはたどり着けません。
諦めかけた頃、地元の方が、子どもの頃ミズナラのドングリをとって遊んだ大きなミズナラを思い出してくれました。
ミズナラはもう目の前です。雪の中、ミズナラの木の先だけが見えていました。
場所により背丈を超える雪を手と足でかき分けながら、森の中にあるミズナラ原木に会えた時は、思わず抱きつき泣いてしまいました。すっかり日は暮れていました。
そんな笑い話を、ワイン酒販店のカーヴさんが聞いてくださり、醸造資金の援助とクラウドファンディング企画の応援をしてくださることになりました。
カーヴさんの社長様の奥様が、大のロゼファンでもあったのも、後押ししてくださったのだと思います。
日本で唯一、メーカーとして樽加工を行っているのが、宮崎県の有明産業さんです。
有明さんからはミズナラは出来れば売りたくないと言われました。理由はメンテナンスが非常に難しいからです。
樽職人さんからは「ミズナラは難しいよ」「ミズナラは漏れるよー」と言われつつ、多少のトラブルはワイナリーで対応することを約束し、応急処置の方法を職人さんから教わりながら、そこに2樽だけ残されていたひと樽を譲ってもらい南アルプスに搬入しました。
ドメーヌヒデで最も人気のある、ベリーエーのロゼ。それも一番搾り(シャンパン製造工程の原液と同じです)のみをミズナラ用に樽入れしました。
もちろん初めてのことで、だだっ子のようなミズナラ樽をなだめなる日が待ち構えていることは知りませんでした。
8月下旬、想像以上にワインが樹液の道筋から染み出し(自然樹のミズナラはまっすくでは無く、雪に耐え曲がりながら育ちます。その樹液の道筋からワインが漏れ出してしまいます)、昼間はスタッフが、深夜は私がワインを補酒(補充)する毎日が続きました。
一度入れたワインを外気にさらしたり、またお約束した以上、皆様にお届けするまでは、妥協して安易に樽出しすることはできません。
新樽ミズナラ熟成期間は約2ヶ月。気を緩める日はありませんでした。
毎日樽を拭き、合間を見ては樽に漏れ停めの木を打ち込み(補修し)、日々の気温と湿度で状態が変わる樽を、あやすようにしながらロゼを熟成させました。それが皆様のお手元に届く2017ミ
皆様のワインをびん詰めした後、ミズナラ樽は本格的な修理のために、一度、宮崎県の有明産業さんに戻し、先日ワイナリーに帰ってきました。
漏れチェックも終え、漏れ一つない職人の意地を肌で感じながら、今度の2018年。ミズナラ樽がどんなワインを生むか今から楽しみでしかたがありません。
リターン
5,000円

お試し1本プラン
・御礼のお手紙
・ミズナラのウッドチップ
・本プロジェクトで生まれるロゼワイン1本
※クラウドファンディング後、ロゼワインの通常販売価格は6000円(1本)を予定しています。
- 申込数
- 38
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年12月
10,000円

スタンダードプラン
・御礼のお手紙
・本プロジェクトで生まれるロゼワイン1本
・「ドメーヌ・ヒデ」の赤ワイン1本(銘柄はお任せください)
・ミズナラのウッドチップ
※クラウドファンディング後、ロゼワインの通常販売価格は6000円(1本)を予定しています。
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年12月
5,000円

お試し1本プラン
・御礼のお手紙
・ミズナラのウッドチップ
・本プロジェクトで生まれるロゼワイン1本
※クラウドファンディング後、ロゼワインの通常販売価格は6000円(1本)を予定しています。
- 申込数
- 38
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年12月
10,000円

スタンダードプラン
・御礼のお手紙
・本プロジェクトで生まれるロゼワイン1本
・「ドメーヌ・ヒデ」の赤ワイン1本(銘柄はお任せください)
・ミズナラのウッドチップ
※クラウドファンディング後、ロゼワインの通常販売価格は6000円(1本)を予定しています。
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2018年12月

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