北西シリアの避難キャンプのトイレ棟建設・トルコでの支援物資配布を完了しました。

トルコ・シリア地震緊急支援のクラウドファンディングをご支援いただいた皆さま

ジェンは、皆さまからのクラウドファンディングによるご寄付や、緊急募金としてジェンへ託していただいたご寄付により、北西シリアの避難キャンプで、水衛生事業を実施しました。

10年以上続く紛争の被害から逃れてきた人びとのためのシェルターとして設置された北西シリア・サルカン市のアル・アジャミ（Al Ajami）キャンプ。ここには今年2月の地震以前は25世帯が暮らしていましたが、地震後は65世帯に増加。トイレ等の水衛生施設の数が十分でなく、人びとはコレラ、腸チフス、下痢等を患う恐れがありました。
このような状況下、水衛生支援事業の実施は緊急性の高いものでした。

ジェンは、シリアやトルコで活動を行う提携団体とともに、このキャンプに手洗い場、シャワー室、太陽光発電式の照明を備えたトイレ棟を10基建設しました。
トイレ棟の建設により、キャンプの住民の方々のトイレへのアクセス、水衛生環境が改善されました。

皆さまからの温かいご支援に、心から感謝申し上げます。

支援事業の詳細なご報告につきましては、9月下旬頃、ご支援くださった皆さまにニュースレターをお送りする予定です。

また、トルコでは、震災発生後に、特に支援ニーズが高いと判断した南東部の都市・サンリウルファとカフラマンマラシュでの支援物資配布を完了しました。
ニーズ調査の結果に基づき特定した、避難生活を送る上で最低限必要な支援物資を配付しました。両都市で、1,000のマットレス、1,000の毛布、缶詰等のすぐに食べられる食糧5,026セット、466の授乳キット、100の乳児用衛生キット、100の幼児用衛生キット、350の男性用衛生キット、450の女性用衛生キット、29,300の飲料水を配付。累計1万人以上の方にお届けしました。

国連の報告では、震災より半年が経過した8月時点で、トルコでは被災地全体で200万人以上の方々が未だにテントや仮設住宅での暮らしを送っており、現在でも多くの人びとが厳しい避難生活をされていると考えられます。

ジェンは、今後もトルコで厳しい生活を強いられている方々への支援活動を継続していく予定です。