かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと⑤

和歌山市内中心部のある公園
たくさんの猫たちがいるという情報を聞いたのは昨年夏

ようやく　よしやろうと思い踏み出したのが今年2月末のこと
まずは一人で初めてみた
毎朝毎夜　捕獲器下げて・・・そう毎日
捕獲できない日も多かったがそれでも通い続けた

 

 

 

次から次へと捕獲して不妊手術につれていった
当初１２匹ぐらいとお聞きしていた公園猫

だが　進めていくととんでもない数になっていった
あまりの数の多さに
ボランティアのひろこさんせいこさんが協力してくださることになった

 

そんな中で　現ライムちゃん
目がこんなだった　お外には放せない　すぐに治療開始
現在は楓さんの家族となり　幸せに暮らしている

 

 

そしてボロボロでご飯も食べられていなかったはちたろう
３月末に無事保護　口の中に潰瘍ができていた
入院治療がはじまった



はちたろうも家族に迎え入れていただき　幸せな日々を送っている

 

 

 

２月末からはじめたTNR　その数40を超した頃
親子猫を見つけた

 

　あんくん　目が白濁していた

ころちゃん

先にコロちゃんをお迎えしてくれたご家族が　あんくんのことを
知り　後日お迎えいただき　兄妹揃って幸せにくらしている

 

 

この公園でなぜ猫たちが暮らさなければならなかったのか・・・

公園横のあるおうち　お外の猫たちを家の中に出入り自由にしていた
ご飯もあげてお世話していたのだそうだ
だけど　このおうちの方が亡くなった　猫たちの居場所がなくなった
もちろん不妊手術もされていなかった
たくさんの命が生まれては死んでいった

またあるアパートの方
引越する際２匹の猫を公園に置いて行った
シャムネコと三毛猫だったという
ここからもまた　不幸な命が生まれていった

人間都合で居場所がなくなり　路頭に迷ってきた猫たち
そんな猫たちを不憫に思い　餌やりさんがご飯をあげはじめた
その方も不妊手術の大切さはわかっていた
だけど　その時点であまりにも数が多すぎて　どうすることもできなかった

結果　たくさんの命が生まれ　たくさんの命が亡くなって逝った
 

 

もっと前に　猫が可哀そうに思いおうちの中を出入り自由にした方が
不妊手術さえしてくれていたら・・・
引越すると置いて行った方がせめて不妊手術さえしてくれていたら・・・

こんなにたくさんの猫たちが路頭に迷うことも　
生まれては死ぬこともなかった
負の連鎖　それが猫たちを犠牲にしていったのだ

 

そんな猫たちをかわいそうに思いご飯をあげてくださっていた方も
もし　無料不妊手術ができていたら？
私たちみたいなTNRボランティアがいることを知っていたら？

これだけの数の猫たちがお外で暮らさなければならないことには
ならかったはずと思う



ここから保護した猫は８命　みんなが幸せになった
公園でのTNRは　その数５０命を超えた
そして　現在もまだ続いている　新猫さんが時折やってくるから

これから寒くなる
それでもこの猫たちはお外で生きていかなければならない
かわいそうだけでは助けられない　お外に生きる猫を減らさなければ
助けられない
それは不妊手術をして一代限りの命と見守るしかないのです

猫の問題は　人間の地域社会の問題
人間ががんばらな　あかん　と思います