かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと②

和歌山市の隣　海南市内のあるおうち

ご近所の方が引っ越しの際に置いて行ってしまったという雌ねこちゃん
可哀そうに思いご飯をあげ続けていたそうだ

次の春　3匹の子猫が産まれた　
その子達たちも不憫に思い　ご飯をあげた

おうちは旧市内の山の上
ご近所さんにもそれほど迷惑をかけるような感じでもなかった

ただ　次の年母猫と娘猫の2匹が出産した
猫の数は１３匹になってしまった

「これ以上増えてしまったらとんでもないことになる」と
捕まえられる雌猫１匹をまずは避妊手術

だけど後の子たちは捕まえられそうにない　どうしたら？
１１月のある日　ご相談があった

お話をお聞きし　翌週　お宅に伺った
別居しているという息子さんも全力でお手伝いしてくれた
車のはいらない山の上　徒歩で捕獲器を運び
捕獲できた猫を下ろし　その作業を頑張った

２日にわたる捕獲で全頭の捕獲　不妊手術　そしてワクチン接種も
してあげることができた
ご相談者様も一生懸命頑張り　お費用負担もしてくださった

そしてすべての手術が終わり捕獲器を返却していただいたその夜
お母さんからお電話をいただいた
「ありがとうございました　
猫数が増えてご近所に迷惑をかけないか　これからどうしたらいいのか
そればかり考えて眠れない日が続いてきました
今夜から　枕を高くして眠れます」と

その後　猫たちは　山やお庭をかけまわり
お腹いっぱいのご飯をもらい　幸せに暮らしているそうだ

捨てられた猫をかわいそうに思いご飯をあげる
それは人間として決して悪いことではない
むしろ　とても優しい行為と　私は思う

だけど　避妊手術をしてあげないと猫は際限なく繁殖を繰り返す
そうなると人間も猫もその生活がめちゃくちゃになると思うのです

猫がしあわせなら人間も幸せ　そして地域も幸せ
そのためには過剰繁殖をとめるための不妊手術は
絶対にしてあげなければなりません。