かわいそうだけでは助けられない　野良猫さんのこと㉘

和歌山市内のあるところ　　たくさんの野良猫さんがいました

2023年９月　そこにお住いのOさんからご相談を受け　周辺の調査を行いました

半径200m範囲内に　主な餌やりは5軒
そのうちの2軒は　以前にTNR済みです

ただ　不妊手術前にそこから流れた猫たちが　残りの2軒の餌やりさんのほうに行き
またそこで繁殖してしまっていたようでした
2軒の餌やりさんを説得し　費用も本人負担で　一斉TNRをしました　全部で12匹

Oさんは　その後　とり残した猫　また新たに流入した猫の不妊手術を
頑張ってくれました

最初は　不妊手術の費用でさえしぶっていたOさん
でも今は　りっぱな猫ボランティアさんに変身してくれました
もっとも　ご本人は猫ボランティアなんてみじんも思われていないでしょうが💦


ところが　2025年今年4月
唯一　手術できていなかった雌猫さんが出産してしまいました

だけど　Oさんは　さらに一念発起
母猫&子猫6匹を保護

この後　Oさんの頑張りで
子猫ちゃんは　5匹は里親様を見つけました　　
社会化期が済み避妊手術をしてからお渡しされるとのことです
母猫さんと　成長が遅く医療もかかる1匹は　ご本人がお世話してくださるそうです


2年前は　単なる餌やりだったOさん
ところが　その後も継続して　猫達のためにと行動をされてきました
労力と費用と愛情をかけた猫たちは　幸せなおうち猫への道ができました

こうして　一人一人が　その関わった猫たちを幸せへと導くこと
守り切ること　本当に大切でありがたいと感謝しています


わたしたちはご相談があった時　　また調査の上で餌やりを見つけた時
まずは可能な範囲でも継続していける方法を考えます
それは　1度きりのTNRでは絶対解決しないという苦い経験をしてきたから

費用の問題　また労力の問題　お隣ご近所の関係性の問題等々
ひとつひとつ解決しながら　猫も人も楽に住める環境を目指します

ただし　安易には地域猫活動は勧めません
その環境や状況を見て調査をして　しっかりと判断をしていきます
なぜなら　地域猫申請をされたがために　その後いろんなトラブルが発生している事を
知っているからです　　ある猫に迷惑をしていた人は引っ越しまでしました
ある人は　ノイローゼになりました　　
またある人は猫を排除するためにありとあらゆる方法を使うことになりました

猫だけがよくて　人間たちが我慢することにならないように
地域猫活動をはじめる時は　よく熟慮しないといけないと思っています
最も　猫の大繁殖は　絶対に抑えなければなりません
まずは　それ以上猫を増やさない事　これしかありません

地域に住む誰かがキーパーソンとなり　私達と共に　地域に住む猫たちのために
活動してくださることを切に願っています