現地からの声「本当にありがたい」

発起人の一人、鬼塚です。今までと少し違う形の新着情報をアップさせていただきます。

先日、私はあるミャンマー人女性とビデオ通話をする機会がありました。クラウドファンディングを通じて皆様から多額の資金を託されたので、予定していなかったところも支援できるようになったからです。この女性は、ミャンマーと隣国の国境にいながら、ミャンマー国内にいるネットワークと連携して国内避難民に緊急支援を届けるための活動をしています。私たちは1時間程話しましたが、その間、スコールが何回か降ってきて、停電も3回起きました。普通に考えたら、彼女も支援が必要でしょうが、彼女は自分より困っている人へ一生懸命物資を届けようとしていました。

彼女の名前も所属団体の名称もここには書けません。公にできない理由は、クーデターの直後から反対デモに参加していた同じ組織の一人が目の前で射殺されたからです。その団体は国軍にすでに狙われている組織の一つで、組織名を公にするとより危険になる事が懸念されます。

彼女と支援の詳細を相談する前に、このクラウドファンディングのことを説明しました。クーデターの後、ミャンマーのデモに対する国軍の暴力的な弾圧が日本のニュースに報道されて、多くの日本人も大変心配していること、私たち発起人と賛同者がクラウドファンディグを企画して参加募集をしたところ、5000人以上の人々が参加、合計5000万円以上支援してくれたことを説明しました。それに対しては “Oh my! That is so kind!”（「その親切心に驚きです！」）と言われました。

日本人がミャンマーのことを心配していることに心から感動した様子でした。彼女はとても真剣に次のように話してくれました。

「私たちが支援できる範囲は日本人から見れば小さいでしょうし、支援する予定の物資も大したことないと思われるかもしれません。でも考えてみてください。自分の家から逃げて、ジャングルの中で雨に降られて、ちゃんとした飲料水もなく、生理の時は下着を洗っても乾かせないので嫌な炎症も起きるし、食べ物も足りないし、こんな状況にいる私たちにとってこの小さな支援は本当に大きいです。本当に、本当にありがたいと皆様にお伝え下さい。」

現在のミャンマーでは、国軍の規制によって、送金も、1日に引き出せる金額や、手元における現金額まで監視されています。ミャンマー国軍は困っている人に支援が届かないように積極的に取り組んでいるとしか思えません。しかし、それにも関わらず、頑張っている人々が現地にいます。私たち「JUST Myanmar 21」も現地の方々の身の安全を心配し優先させながら、頑張り続けたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。