【現地の声】プロジェクトコーディネーター・アマルさんの思い

 

９月に始まったクラウドファンディングは、早くも残り２週間となりました。COVID19の拡大によりますます厳しい状況に置かれているガザの人々のニーズに応えるため、チーム一同ネクストゴール達成に向け最後まで頑張りますので、応援の程よろしくお願い致します！

 

本日は、現地パートナー団体でプロジェクトコーディネーターをつとめる、アマルさんの声を紹介したいと思います。ガザのプロジェクトでは保健師や地域ボランティアなどたくさんの女性たちが活躍していますが、その全ての活動をまとめてくれているのがアマルさんです。

 

 

アマルさんは2008年よりAEI(JVCの現地パートナー団体)で働きはじめました。女性たちをまとめあげるマネジメント能力だけでなく、子どもたちの発達・発育や栄養に関する豊富な知識を持ちあわせており、現在の事業になくてはならない存在です。

 

長年プロジェクトに関わり続けている理由を、アマルさんは次のように語ってくれました。

 

「JVCのプロジェクトに参加したのは、子どもたちのために働くことが好きだからです。子どもたちが元気に成長して幸せに暮らせるように、私たちは一生懸命働かなければいけない。そうすれば、より良い未来が訪れると信じています。

 

厳しい経済状況、栄養失調の子どもたち、食料の栄養価レベルの低さ、ガザにはたくさんの問題があります。目の前にあるすべての問題が、私をJVCやAEIと一緒に働き続けることへと駆り立てます。ガザでは18カ月以内の子どものうち70％が栄養失調です。また、５歳以下の子どもの35％、妊婦の40％が貧血と言われています。このパーセンテージを見ると、私の仕事の責任の重さを実感します。

 

私は、このような地域の状況を考慮して、現在のプロジェクトを設計しました。昨年は3,000人の子どもたちに早期の健診サービスを届けることができました。また、健康的な食事作りを教える調理実習や、お父さんたちが子どもの発達について関心を高めるワークショップなど、多くの活動を行ってきました。

 

仕事を通じて、地域の人々が何を必要とし、何に苦しんでいるのかをよく理解することができるようになりました。今ではガザの誰もがAEIの活動を知っているので、ガザの人々はいつでも私たちを頼りにしれくれます。」

 

 

 

アマルさんから日本のみなさまへメッセージ。

 

「これからも私たちとJVCの取り組みを継続するため、日本のみなさんが支援し続けてくれることを願っています。ガザの子どもたちのためには、このプロジェクトが必要です。現在、COVID19という新たな脅威が私たちをより厳しい状況に追い込んでいます。

 

JVCは日本と私たちをつなぐ窓です。JVCを通じて、私たちはお互いに連帯することができます。みなさんからの支援を通じて、私たちを見てくれている人がいると感じることが出来るのです。」

 

ガザの現状について話をすると先が見えない暗い話題が多くなりがちですが、そんな中でもアマルさんや他の保健師、そしてボランティアの女性たちのように、地域や子どもたちのためにと日々奮闘している人たちに私たちも励まされています。

 

彼女たちの存在なくしてこの活動は成立しません。アマルさんの言葉の最後にあるように、この活動を通じて彼女たちと連帯し、ガザの人たちを一緒に支えてくれる人が1人でも増えたらと思います。