8月の燃焼試験の準備中です！#2

皆様，こんにちは！

8月の初旬に，内之浦宇宙空間観測所で最後の燃焼試験を行うべく，現在準備をしています．これまでの5月と6月の燃焼試験では，頑丈に作ったエンジンを使いました．これは，エンジン内で想定以上の圧力が発生してもエンジンが破裂しないようにするためでした．これまでの試験でエンジン内の圧力は想定内に収まることが分かったため，次は打上げ機と同じ軽量の（薄いステンレスを使った）エンジンで試験を行います．

そもそもなぜ，私たちが内之浦宇宙空間観測所でロケットエンジンの燃焼試験ができるのかというと，同観測所の起源が東京大学の施設だからです．現在はJAXAの施設ですが，実は大学共同利用施設でもあります．そのため，JAXAとの共同研究であれば，同観測所を利用することができます．しかし，無条件で利用できるわけではありません（同観測所はロケットの打上げと観測を行う場所であり，元々はロケットエンジンの燃焼試験をする場所ではありません）．JAXA内部の研究者であっても外部の研究者であっても，JAXAの施設を使って実験をするには，JAXAの「安全審査」に合格しなければなりません．安全審査については，改めてご説明します．