“たんじろう”と芽生えた[絆]

1月31日からスタートしたクラウドファンディングも残り１日となりました！

これまで沢山のご支援と応援ありがとうございます！

目まぐるしく過ごす日々に目を背けたくなる時もありましたが、皆さんの応援が私の力となり原動力になりました！

駐車場兼ドッグランを改修するため第三目標の２５００万円達成するため最後まで走り切ります！

皆さん！改めてお願いです！

ご支援、応援よろしくお願いします！

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【アグリドックレスキュー様から譲渡されたご家族から】

今からちょうど五年前の初夏、たんじろうは我が家にやってきました。生後五ヶ月ほどだったでしょうか。どこか困ったような表情をしながらも、優しい目をした仔犬でした。

私は、当時中学生になったばかりの娘に「親友」を見つけてあげたいとずっと願っていました。娘は、人とのコミュニケーションが苦手で、特定のことに強いこだわりを持つ特性がありました。小学校低学年の頃は無邪気に友達と関わることができていましたが、高学年になるにつれ、同級生との会話についていけなくなり、次第に笑顔が減っていきました。

ある記事で、ペットとの親密な関係がオキシトシンなどの幸福感をもたらすホルモンの分泌を促し、不安やストレスを感じやすい子どもにリラックス効果を与えると知りました。また、社会性の向上にも役立つという報告もありました。

たんじろうと娘はすぐに仲良くなりました。学校から帰ると、一緒にリビングのソファで昼寝をし、母子と出かけました。学校で嫌なことがあった日は、たんじろうをぎゅっと抱きしめて気持ちを落ち着かせることもありました。勉強する娘のそばで静かに寄り添い、夜は一緒に眠ることもありました。まるで、自分の役目は娘を見守ることだと理解しているかのようでした。

たんじろうが我が家に来てから、わずか数ヶ月で変化が現れました。最も大変だったのは、登校前の朝の時間でした。娘は準備に時間がかかる上に、こだわりが強いため、決めた服や下着がないと機嫌を損ね、大騒ぎになることがありました。特に、洗濯物が乾かない日はひと苦労でした。

しかし、たんじろうが来てからは「まぁ、今日はこれでいいか」と妥協できるようになり、次第にこだわりも和らいでいきました。「気持ちが落ち着かない」と口にすることが減り、朝のグズリもほとんどなくなりました。

たんじろうは、娘にとってただのペットではなく、かけがえのない存在となりました。彼の存在が、娘の心を穏やかにし、日々の暮らしに優しさと安心をもたらしてくれたのです。

そして、この春、娘は高校三年生になります。高校では多くの友達に恵まれ、毎日楽しく学校に通っています。最近では、勉強中にたんじろうがそばで見守ることもなくなりましたが、時折「兄弟ケンカ」のようなやり取りをしています。たんじろうに甘噛みされ、娘が「ひどい！」と半泣きで抗議するのが、いつものオチです（笑）。

たんじろうが我が家に来て五年、今では家族全員にとって癒しの存在となりました。彼との出会いに、心から感謝しています。そして、たんじろうと私たち家族を結びつけてくれた海ママにも、深く感謝しています。