Vol.60 ドライバー識別バンド

　ニュルブルクリンク24時間の参加確認を終えたドライバーには、こんなバンドが支給されます。手首に巻かなければなりません。サーキットの入場は別のクレデンシャルが必要なのですが、この腕章は、コースインする時、ピットロードエンドで提示するのです。本人確認ですね。そんなに厳格でなくても良いのでは?　とは思いますが、ドイツ人は生真面目で厳格な国民ですから。はめたら最後、刃物で切る以外にはずす方法はありません。　

　レース用の識別バンドですから、レースが終わったらはずしても構いませんが僕は、一年間ずっとこれをつけて生活していました。レースが終わってもそのまま。帰国してもそのまま。布製なので、濡れるとちょっと痒くなります。高温多湿の日本の夏はちょっと辛かったのですが、耐えましたね。日本で生活していても、ニュルブルクリンクを感じていたかったからなんです。年が積み重なると、バンドも増えていった。

　今年もバンドを貰えるのでしょうね。楽しみです。また1年間、はめたままの生活になりそうです。