【工事日誌】車体修繕７日目、過去の車体色を垣間見る

本日も活動報告をご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

キハ２８車体修繕の本作業も７日目となり

益々進捗を見ているところであります。

 

腐食個所の置き換え、パッチング溶接。

箇所が膨大なため気が遠くなるような作業です。

 

ドア周りも痛みが起きやすい場所ですね。

 

そして、キハ５２を修繕（鳥塚さんのクラウドファンディングにて）した際もそうでしたが

塗装を剥がした際に現れる過去の塗色が大変興味深いですね。

上の写真も若干緑色がむき出しているのがお分かりでしょうか。

 

キハ28-2346号車は、製造時は他のキハ５８系同様国鉄気動車急行色（現在の姿）で誕生しましたが、転属のたびに国鉄～JR誕生前後の時代に流行った「地域色」に塗られて行きました。

基本、今までの塗装の上に塗って行きますから、ミルフィーユのように積層を作って行きます。いわば年輪のような状態になる訳です。

 

この青は場所から推測するに小浜線時代の塗装です（青ベースに白のストライプ）

 

なぜかドア周辺に出現しやすい緑色、これは１回目の高山線時代に纏った塗色です。

 

そしてワインレッドの塗色

 

JR西日本時代最後の塗装だった、高岡色の基本色です。

 

キハ28-2346号車は過去２回、高岡地区（城端線、氷見線など）で活躍しましたが、最初の活躍時は初代高岡色（白と青と黄色）の時代もありまして、２種類の高岡色になった経歴があるようです。

 

今後工事が進むにつれて、上半身に黄色の塗色が出てきたらその裏付けになるのですが果たしでどうでしょうね。

 

車両の塗装工事で一番楽しみにしているのがまさにこの瞬間であります。

 

そうそう、遊んでないで仕事です。

 

窓済R部分腐食の外板取替も開始しております。

 

このように予め４月中に置き換え用部品の製作も済ませております。

 

また本日は施工業者さんの作業主任者さんと打合せ。

懸案だった、雨樋の腐食個所置き換え増による追加部品ですが、工程に影響されない範囲で追加製作が出来る見通しとの事で大変ホッといたしました。

 

以上、５月１４日の工事日誌でした。

明日からもこの調子で頑張りたいと思っております。