支援総額
目標金額 10,000,000円
- 支援者
- 905人
- 募集終了日
- 2024年3月29日
【工事日誌】東国吉支線0番線軌道整備 工事完成
本日も活動報告をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
キハ28-2346とキハ30-62が載線されている東国吉支線のうち、国鉄時代の貨物側線部分である36mの部分について、著しい老朽化が進んでいてキハ28のような重い車両の入線が出来ない状況でありました。
そこでセカンドゴール途中経過目標を設定させていただき、その予算にて軌道の整備を実施しております。
前回の活動報告の時点で、従来の軌道を撤去して泥状の道床を取り除いたところまで進んでおります。

↑古い軌道の撤去が終わった状態です。ここから今回のスタート。
まずは道床部分のバラストを敷いていきます。
この作業は枕木を設置する際の高さを作る目的も含んでおります。


そして新規の枕木を敷いて行きます。
前回活動報告の通り新品を30本購入して使用します。
残りは捻出したものと頂き物の中古枕木を使用いたしました。



枕木を規定通りの間隔で設置後、レールを敷いて行きます。



そして犬釘を打って行きます。
今回はタイプレートは使わず、直接犬釘にて固定をいたします。
まずは数か所何本か置きに、軌道幅1067mmに合わせながら固定をして
決まったらその後に全体を打って行きました。



枕木とレールが組みあがった状態を「軌框」(ききょう)と言います。

軌框が出来上がると成果が目に見えるので嬉しくなってまいります。


レール配分の都合で場所が移動になりましたが、40kgレールと30kgレールを接続する異形継目板も引き続き使用します。
おそらく注文するとなると特注になるような貴重品です。
これも見どころですので現地ご訪問の際はぜひ探してみてください。

軌框が完成した様子です。
この後はバラストを敷き、軌道の通りと高さを決めながら締固めを行う作業となります。

今回、セカンドゴールの途中経過目標2番目1300万円まで到達後もなお資金が集まりましたので、その予算にて東国吉支線の0番線接続30mである、水捌け不良状態で枕木が悪くなっていた部分も同時に直すこととなりました。
ここは撮影会などでもお客様にご不便をお掛けしていた箇所であったため、今後キハ28の有効活用を行うための現場環境向上も同時に叶うことが出来ます。
さらについでに、隣の材料線との距離が近く、もし保線工事車両が停泊した場合にキハ28との接触限界を気にしなければならない事から、この部分の線形も駐車場側にカーブさせ接触限界の移動を行い、安定的な運転体験が行えるように改良いたしました。
(すべていすみ鉄道と協議済)


0番線部分にもバラストを撒いて、その後ジャッキ等の工具を使い線路の水平と通りを調整して固定、バラストの「突き固め」を施工していきます。


この突き固めを行う機械「タイタンパ」
現在では「マルチプルタイタンパ」の登場によりほぼ機械化をされてはおりますが
分岐器など特殊部や地方鉄道などではいまだこのように人力でこの機械を使用して施工されております。
作業はバラストを枕木の下に振動で送り込んで潜らせていくようなイメージで締固めて行きます。
なおタイタンパの調達は鉄道保線用品の会社からレンタルし、これに電気を供給する発電機は市原市の中古工具店で売られている情報を小湊鐵道の保線班班長から教えていただき、あわてて買いに行きました(笑)。
実際に作業をしてみると予想以上に重労働です。
私もやらせて頂きましたがめちゃくちゃ重く、何回かやっただけですぐ休憩状態でした。

このようにレール定規と豆ジャッキを使用しながら線路の水平を取りながら行います。
突き固めとともにバラストも沈下していきますので、あらかじめ余盛をしております。

突き固め後、枕木などに散らばったバラストを整えて出来上がっていきます。


ただし0番線構内部分は、わざとバラストが枕木面より低くなるように調整してります。
それは後に行う作業のためであります。

突き固めが終了後、軌道検測を行います。
高さ、ゲージ、通り狂いを調べて行き、不良箇所は再度調整して突き固めを行います。
今回は接続部分に高さの不良(-20mm)がありましたので調整、補修を行いました。


さっそくいすみ鉄道の運輸課を呼んで来てもらい、入線試験を行いました。
心配だった曲線部分も無事に入線しましたが、同級生の運輸課長曰く、少し軋みが気になるとの事。
カーブスラックを設けているはずですが、8番分岐と同じ曲率半径ですしそりゃ軋むよなぁ、とレールに油を塗る対応を行う事にしました。
これで完成・・・・・・・と言いたいところですが、
先ほど、0番線構内部分は枕木よりバラストが低い状態に仕上げております、とご説明いたしましたが、これは以下の作業の準備でありました。
この部分、目指すところは「昭和のプラットホーム」です。
これではバラストが新しすぎてそのイメージには程遠いですよね。
そもそも今回の工事に際してその辺りが懸案でありまして、もとのバラストが使えれば良かったのですが、泥の含有量が酷くてとても使えない状態でした。
そこで、何時もお世話になっている小湊鐵道の工務担当の方に相談したら、軌道整備で発生した廃バラストが海士有木にあるのでどうせ処分するものだから使っていいよ。とのことでありがたく頂戴しました。
しかしながら廃バラストを使用すると性能的にどうかという問題が生じます。
という訳で、結論はこの廃バラストを表面だけ使用する案を思いつきまして、
見かけは古そうな、しかし性能は新規と同じというハイブリッドな施工をいたしました。
新しいバラストも一般的なものより1段階細かい材料を使用しました。
その理由として、側線でスピードは出ないのですがキハ28は重量があるため、クッション性より安定性を求めた結果の材料選定でありました。京葉臨海鉄道さんも粒子の細かいバラストをお使いですよね。
小湊鐵道さんの海士有木置場から、バックホウをお借りしてダンプに積込み、国吉まで廃バラストを運び込みまして仕上がった線路のバラスト表面に敷いて行きます。
前後しますが、この作業前にレールと枕木に油を塗布しておきました。
こうすることで枕木の寿命を延ばし、また汚れた感じも出せて一石二鳥です。


つまりはエージング加工と言いましょうか、落ち着いた感じになりました。
鉄道模型で言えば、トミックス線路が現在のライトグレー道床製品から昔の茶色製品に戻った感じです。
最後に、枕木オーナー様のプレートを設置します。
※枕木オーナーお申込みの皆様におかれましては別途ご案内を差し上げます。



これにて、東国吉支線0番線、そして接続部分の軌道整備が完成いたしました。
施工前の写真(Before)

完成(After)
この施工に際し、ご協力やご助言を賜りました皆様
・小湊鐵道車両工務課 工務の皆様
・軌道整備士 松田安弘様
ご協力がなければ今回の工事は施工できませんでした。
改めまして深甚の感謝を申し上げます。
いすみ鉄道が脱線事故で不通になっている状況で、なかなか進めるのも何処か晴れやかではない心境でありました。そのうえ工事中も「ここを直すなら本線直せ」なんて言われてしまう事もありました。
しかしクラウドファンディングにご協力いただいた皆様の負託に応えるのが私たちの使命です。
これまでキハ28-2346号車の車体修繕および塗装、腕木信号機移設工事、東国吉支線0番線(追加接続部分)軌道整備とすべての現場作業を無事終える事が出来ました。
引き続き、残りの返礼品の遂行を行ない、今後の有効活用や車両保存活動をスタッフ全員団結して鋭意行ってまいります。
最後に、いすみ鉄道の安全が担保された状態での早期復旧を強く願って・・・・・・・
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
リターン
23,460円+システム利用料

New!【駆け込み乗車!最後の一押しコース】“2346”0円全力応援!(塗装片付)
●塗装片つき(キハ28)
●御礼のメッセージメール
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年9月
58,000円+システム利用料

New!【最後の峠を一緒に越える!コース】“58”000円全力応援!(塗装片付)
●塗装片つき3種(キハ28、キハ52、キハ30)
●御礼のメッセージメール
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年9月
23,460円+システム利用料

New!【駆け込み乗車!最後の一押しコース】“2346”0円全力応援!(塗装片付)
●塗装片つき(キハ28)
●御礼のメッセージメール
- 申込数
- 4
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年9月
58,000円+システム利用料

New!【最後の峠を一緒に越える!コース】“58”000円全力応援!(塗装片付)
●塗装片つき3種(キハ28、キハ52、キハ30)
●御礼のメッセージメール
- 申込数
- 1
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年9月

タイのDD51北斗星色を守り、綺麗な姿で新天地での活躍を見たい
- 現在
- 585,000円
- 支援者
- 74人
- 残り
- 9日

“鉄道を撮る、鉄道に乗る”を楽しむ活動で鉄道会社を応援したい!
- 総計
- 43人

清瀬市から未来へ— 幻のロマン客車「夢空間」の鼓動を、再び。
- 現在
- 2,316,064円
- 支援者
- 113人
- 残り
- 11日

ぬるぬるのお引越|万博・落合陽一 null²パビリオン次なる場所へ
- 現在
- 216,684,000円
- 支援者
- 12,280人
- 残り
- 30日

【継続寄付】DD51技術支援・鉄道を通した日タイ友好活動を続けたい
- 総計
- 64人

上毛電気鉄道|次の100年を共につくる、新たな”なかま”を迎えたい
- 現在
- 3,581,000円
- 支援者
- 125人
- 残り
- 23日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
- 総計
- 679人

















