チャンスをみんなに（ボランティアさんの思い）

令和２年９月の里親会に

『猫は飼えないですが、すごく好きで…

見ていってもいいですか？』と

遠慮しがちに話す青年が来ました

あちらへ行きこちらへ来ては

長い時間をかけ

楽しそうに猫たちを見ている様子に思わず

『飼えなくても猫たちにできることはありますよ』と

声をかけました

それから今日までの毎週末

（一時期、事情があり

お休みしていた期間もありましたが）

保護施設のお掃除や

見守り猫たちへの給餌などの

お手伝いをしてくださっています

猫たちへの熱く一心な思いは

今も変わっていません

 

そんな彼から日ごろ抱いている思いを

綴ってもらいました

 

＊＊＊＊＊＊

 

自分が週末に

お世話をさせていただいている子たち

その多くは様々な理由で

里親会への参加も難しい子たちです

 

人馴れしていない子…

里親さんを見つける上で

最も重視される事かも知れません

保護するのも大変ですし

保護されて対面すれば

シャーシャーと威嚇もします

それだけ怖い想いをしてきた

その証だと思っています

 

もちろん保護されたみんなが

人に馴れていくわけではありませんが

時間をかけて接する事で

少しづつ人を信用してくれる様になってきます

ゴロゴロのどを鳴らしたり

お腹を見せて寝転んだり

行動もそうですが

出会った時の怖い顔つきが

優しい穏やかな顔に変わります

 

人馴れしていない子に並び

里親会への参加が難しいのが

キャリアの子たちです

発症せず生涯を終える子もいると知りましたが

お手伝いを通じて

猫エイズに感染し発症した子が

どんな最期を迎えるのか

それも知りました

家族として迎えるには覚悟が必要ですし

多頭飼いも難しいです

週末のお手伝い

ご飯をあげて掃除して

みんなと少し遊んで帰る

ただそれだけではなく

『ほんの少しのでもチャンスがあるならば

みんなに里親さんを見つけてあげたい』

そういつも考えてます!!! 

 

＊＊＊＊＊＊

 

先日の里親会へも

『ぴーまんも参加させて欲しい！』と

彼が会場へ連れて来てくれたおかげで

みごと声をかけてもらえました

彼の熱い思いが届いたのだと思います

 

ぴーまん、今頃どうしているかな？

 

＊＊＊＊＊

 

今日のナナちゃん

『若人に囲まれて寝る』の巻