約束

TNRの時

捕獲器から猫をリリースする時も

緊張する瞬間です

回りに危険が無い事を確認して

必ず道路を背に扉を開けます

猫もパニックになり

飛び出してしまうからです

無事にリリース出来ました

みんな頑張ったね

 

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彼女から相談があったのは

昨年の夏が始まる頃でした

『実は私が病気になってしまい

これから治療が始まるのですが

猫を2匹飼っていて

何かあった時に心配で…』

と言う相談でした

 

1度お会いして

お話しを伺う事にしました

永く住んでいたと思われるアパートで

猫たちは首輪をつけてもらい

完全室内飼い

車の運転はしていませんでしたが

フードもおやつもたくさん揃えてあり

とても大切に飼っているのが分かりました

 

この活動をしていると

猫の事以外はなるべく触れない様に

心掛けていますが

思いがけず

相談される方の人生と

向き合ってしまう事があります

彼女は家族がなく自分1人な事

今は2匹の猫たちが大切な家族で

生きがいな事

手術を済ませ年1回のワクチンを

欠かさずやっている事

そして残念ながら癌になってしまった事を

お話ししてくれました

明るく病気と向き合うと話す彼女でしたが

何かあった時

猫たちの事だけが気掛かりで…と

 

相談される方の中には

不妊去勢手術もせず沢山の猫を残し

入院、施設への入所

亡くなった後にそのご家族から

『飼えないから猫を引き取ってほしい』と

連絡が来ると言う事も少なくありません

 

『できる限り猫たちのお世話をしていたい』

という彼女に

『困った時はできる事はしますから

心配しないで治療に専念して下さい』と

約束をして帰りました

その後、1度検査入院をするとのことで

1週間猫たちを預かる事がありました

猫たちは環境の変化に慣れず

ご飯も食べず水も飲まず大変な事もありましたが

予定より数日早く退院できたと連絡があった時は

ホッとしたのを覚えています

 

いつも前向きで弱音を吐かず

猫たちの様子を教えてくれていたのですが

最後に連絡を取り合ってから１ヶ月半後の2月14日

『天国へ旅立った』と連絡がありました

あまりにも突然すぎて

言葉が出ませんでした

 

思いがけず起こる事、あると思います

それでも命を預かっている事

何か起こる前に考えていただきたいと思います

置き去りにしないでください

家族がいる方は

どうかそのご家族が残された命を引き継いでください

今回の彼女は最後までしっかり

向き合ってくれました

猫たちのことを思い

調べて探して連絡を下さいました

 

どうか心配しないで見守っていて下さい

約束しましたね

明日、お迎えに行って来ます

 

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今日のナナちゃん

『お母さん、タマネギはよけてください』の巻