【お礼のご挨拶】ご支援ありがとうございました。

今回のクラウドファンディングにご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。また、このクラウドファンディングの情報を広めてくださった方々へも、深く感謝いたします。

 

コロナ禍、物理的な距離が心の距離と比例しているように感じられ、殺伐とした空気のなか、応援のお言葉に込められた温かいお気持ちは殊、心に染みました。

 

今回のクラウドファンディング開始にあたり、実のところ、不安や懸念ばかりが頭をもたげていました。コロナ禍、日本にお住まいの方々にとっても、さまざまな制限が心を疲れさせる苦しい状況が続いていることでしょう。そこへ、会ったことも、見たこともない国の、人種も民族も違う子どもたちの事業のクラウドファンディングなどして、果たして応援してくださる人はどれだけ集まるのだろうか、と不安ばかりを感じておりました。

 

また、このキャンプでの活動目的とその背景にある子どもたちの様子は、決して単純で分かりやすいものではありません。長期化する難民としての暮らしは、その生活が当たり前になってしまったことが一番大きな苦難であり、子どもたちの夢や希望を少しずつ奪っていくもののように感じていました。

 

どのようにお伝えしたら、この事業の意義をより多くの方々に理解していただくことができるのだろうか、試行錯誤はクラウドファンディングの後まで続きました。

 

そして、最終的にはこれほど多くの方々にご支援をいただくことができました。ご支援くださいました方々の、共感力、想像力、そして思いやりのお心に、私自身、また、クラウドファンディング自体も救われました。

 

ファーストゴールを達成した時から「本番は今からだ」と改めて身を引き締めております。2月から始まる後期の授業が、遠隔なのか対面なのか、ヨルダン政府がどのような措置を取り、どういった形で学校が再開するのかはまだわかりません。子どもたちの学力がどれほど下がっているのか、心が疲れたり、傷ついたりしている子どもたちがどれぐらいいて、それがどんな傷なのか、まだ全貌ははっきりしません。

 

だからこそ、子どもたちの様子を見たり、話に耳を傾ける先生たちの丁寧な活動がより子どもたちにとって大切になります。その点については、KnKの先生たちも想いを同じくし、共に活動に取り組んでくれる、そう自信を持っております。

 

コロナ禍の難民キャンプの子どもたちにとっても、長い目で見た時、来年こそが挑戦や試練の時かもしれません。子どもたちに伴走する中で、子どもの子どもらしい時間を確保し、情操教育、基礎学力強化、そしてキャリア教育や道徳教育を通じて、子どもたちが自分たちの未来に希望が抱けるよう、活動を続けていきたいと思っております。

 

改めまして、ご支援くださいましたことに、心から、深く感謝の念をお伝えいたします。

 

皆様には今後も、難民キャンプの子どもたちの様子をお知らせしてまいります。どうぞ、これからも私たちの事業を見守っていただけますと幸いです。

 

国境なきこどもたち シリア難民支援現地事業総括

松永晴子