支援総額
目標金額 888,000円
- 支援者
- 171人
- 募集終了日
- 2015年9月26日
外国にルーツを持つ子どもに対する「学習支援”外”支援」
みなさん、こんにちは。東京周辺は「酷暑」と呼んでも差し支えの内容な暑さが続いていますね。現場に2台あるエアコンは、朝一番からその日の終わりまでフル稼働が続く毎日です。
本日は、前回のエントリーの続きをご紹介しようかと思いましたが、暑い日の連続で以前支援していた外国にルーツを持つ子どもたちについての記憶がよみがえってきたこともあり、そちらを先にご紹介します。

<異変・・・>
その子どもたちは小学生のきょうだいで、両親は同国出身者同士。主に父親が建設現場で朝から遅くまで働き、母親は子どもたちの面倒を見ていましたが子どもたち自身は、不就学期間が長く続き、私たちの現場につながった際にも、不安定な状況でした。
支援をはじめてしばらくたった初夏の頃、現場で出会う子どもたちからは笑顔が消えてゆき、それまでお弁当を持参してきていた昼食も数個のおにぎりを兄妹で分け合って食べる、空腹で現場で出されたスイカを皮まで食べようとすると言った”異変”に気づきました。
繰り返し確認を行うと、その子らの母親が急にこの兄妹と父親を残して帰国していたことがわかりました。父親は仕事のため子どもたちが起きる前に家を出て、夜は遅いという生活でしたので、その兄妹の一番上の子が、弟や妹の面倒をみながら家事をする、という生活だったのです。
<アパートへ安否確認を兼ねて食事を差し入れに>
父親との連絡もなかなか取れず(本当に多忙を極めた就労状況だったようですが・・・)、その是非に悩みつつも不安で、安否確認を兼ねての訪問時に、個人的に食料を差し入れるような日々が続きました。
そうして訪れるたびに彼らのアパートの一室は窓を閉め切られていました。真夏の暑い日には、エアコンのない小さなアパートで兄妹が扇風機のみで暑さに耐えながら過ごしていて、食料を持って訪れると、真っ先に「今日はなにー??」と嬉しそうに口をひらく。そんな状況が続きました。
一番上の子でも当時まだ小学校中学年。小さな体でせいいっぱいの家事と“子育て”をこなしていたはずですが、もちろん行き届くはずもなく、室内が荒れ、部屋には大量のアリや蚊が入り込んでいると言った状況で、学校側の主導で児童相談所での一時保護が検討されたり、見守りの体制の構築などが行われました。
<お母さん、帰ってきた!>
その後、ようやく涼しさが戻った頃、母親は無事に日本に戻り、兄妹にとっては心休まる時間もできてきて、ある程度落ち着いた段階で支援が終了となりました。
暑い夏の日に、強く心に残った支援ケースでした。
学校の先生からは時折、兄妹が元気に学校で過ごせているとのご連絡をいただいています。福祉ワーカーさんや警察の見守りなど、地域内でのサポート体制も母親が一時帰国した頃から整えられてきたこともあり、ひとまず安心、と言える状況です(こういう酷暑の日には、どうか涼しい場所で元気にしていますようにと願いますが・・・)。
<支援の第1段階は終了・・・でも本当は・・・>
一方で、彼らの支援は、親御さんのお子さんの教育に対する理解(不就学→就学→登校の継続)や学校側のこの家族に対する理解が深まり、不就学状態の長かった彼らが、ある程度家庭が落ち着き、「元気に通学できるようになった」時点で終了となりました。
本来であれば、その先の「学校の勉強についていけるような日本語の力や、学力を身につけることができた」というところまでは関与すべきケースでありましたが、今年の2月に文科省からの委託事業が終了した関係で、それまで委託費で運行していたスクールバスが廃止となり、小さな兄妹は交通費を負担しバスを乗り継いで隣の市にある当スクールまで通い続けることはできませんでした。
悔やまれるケースの一つでもあり、いつか無償枠を使って学習支援を再開したいと切に願うケースでもあります。
<外国にルーツを持つ子どもに対する「学習支援”外”支援」の重要性>
外国にルーツを持つ子どもたちの多くが、複雑な家庭状況(養父となる日本人男性との暮らしや親御さんの夜間就労による不在、実両親との「再統合」の課題など)や経済的困難な状況に置かれています。さらに学校生活においても言葉・文化の壁に加えていじめや非行などの課題を抱えやすく、こうした子どもたちへの支援は、ただの「日本語の習得」や「基礎学力の向上」など教育的マターへの対応だけに留めておくことができません。
当スクールでは「多文化コーディネーター」と呼ばれる専門のスタッフが、こうした外国にルーツを持つ子どもたちの置かれた周辺環境へ働きかけを行い、子どもたちに絡みついた複雑な環境・状況・困難の糸を1つ1つ解きほぐしています。
また、その過程において外国人保護者はもちろんのこと、教育委員会や生徒在籍(就学予定)学校の先生方、子ども家庭支援センターやソーシャルワーカー、地域ボランティアの方々など、多くの関係者との協働が必須となるため、こうしたネットワークを形成し、関係者との良好な関係を維持しながら、子ども1人1人のニーズに応じた支援活動を行っています。
<多文化コーディネーター、という専門人材はなぜ必要なのか>
外国にルーツを持つ子どもの家庭の場合、現存する支援機関や支援員が外国人保護者との日本語でのコミュニケーションが取れずに支援が行き詰ってしまったり、特有の困難などへの知識不足で関係が途切れてしまう場合などが少なくありませんが、専門的な人材が仲介に入ったり、コーディネートすることでスムーズに支援が始められることもしばしばです。
こうした点で、学習支援以上の包括的な取り組みを行う当スクールは、地域の中の外国にルーツを持つ子どもの支援の核としても行政や学校関係者などから評価を得ています。
他地域へのスケールアウトやスクールバスの再導入による支援範囲の拡大も、今後迅速に取り組んでいきたいと思っています。
*プライバシー保護のため、一部脚色しています。
*写真は本文と関係ありません。
リターン
3,000円
子どもからのサンクスメッセージをメールにてお送りします。
- 申込数
- 118
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
3,000円の引換券に加えて、
①スイーツの名店”カフェ・ドゥ・ジャルダン”オリジナル「アメリカンカステラ5個入り」をお送りします。米軍基地のある福生で生まれた絶品カステラです。
②12月に行われる子どもたちとのイヤー・エンドパーティにご招待します(都内。交通費はご負担ください)
- 申込数
- 65
- 在庫数
- 制限なし
3,000円
子どもからのサンクスメッセージをメールにてお送りします。
- 申込数
- 118
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
3,000円の引換券に加えて、
①スイーツの名店”カフェ・ドゥ・ジャルダン”オリジナル「アメリカンカステラ5個入り」をお送りします。米軍基地のある福生で生まれた絶品カステラです。
②12月に行われる子どもたちとのイヤー・エンドパーティにご招待します(都内。交通費はご負担ください)
- 申込数
- 65
- 在庫数
- 制限なし

緊急支援|フィリピン地震へのご支援を
- 現在
- 1,628,000円
- 寄付者
- 222人
- 残り
- 9日

たんぽぽの里サポーター募集中!保護活動に必要な費用にご支援を
- 総計
- 122人

【緊急支援|大分市 大規模火災へのご支援を】
#医療・福祉
- 現在
- 4,774,000円
- 寄付者
- 523人
- 残り
- 40日

行き場のない猫たちに幸せな明日を届けたい。保護猫たちの医療費支援を
- 現在
- 1,927,000円
- 支援者
- 145人
- 残り
- 28日

上毛電気鉄道|次の100年を共につくる、新たな”なかま”を迎えたい
- 現在
- 3,596,000円
- 支援者
- 126人
- 残り
- 21日

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 61,951,000円
- 寄付者
- 2,872人
- 残り
- 28日

みんなで創る「懐かしい未来」|映画『遥かな町へ』の製作を応援したい
- 現在
- 7,522,000円
- 支援者
- 284人
- 残り
- 27日

【田川徳子とユニット美人】で韓国へ!初の海外公演と凱旋公演に挑戦!
- 支援総額
- 625,000円
- 支援者
- 64人
- 終了日
- 11/15
体調不良の猫達に充実した医療を継続的に受けさせてあげたい。
- 支援総額
- 715,000円
- 支援者
- 87人
- 終了日
- 12/24
いま話題のドローンをメインに事業拡大を計画しています。
- 支援総額
- 0円
- 支援者
- 0人
- 終了日
- 4/24
野菜、果物の雨よけ用、トンネル支柱(1本足)を使用して頂きたい。
- 支援総額
- 0円
- 支援者
- 0人
- 終了日
- 5/10

【第65回津田塾祭】学園祭で周辺地域や他大学との交流を深めたい
- 支援総額
- 237,000円
- 支援者
- 38人
- 終了日
- 10/20

プロへの夢を応援!ボンボンショコラコンクールを開催したい!
- 支援総額
- 621,000円
- 支援者
- 36人
- 終了日
- 9/30
伝統建築の耐震技法を継承して建物の安全と脱炭素化に寄与する特許製品
- 支援総額
- 0円
- 支援者
- 0人
- 終了日
- 5/15







