ちょっとだけ、ぶっちゃけ話(後半)

「40代も後半になってて、ずっと飲食業の仕事がしたかったんなら、
それなりに貯金もしてる筈でしょう？普通に20年以上、社会人として
働いてきたのにそれがないって事は、計画性がないんじゃない？」

 

これも、実際に(直接にではありませんが)言われたことです。
まあ、普通に考えればそうだろうなと、私も思います（笑）。

私は確かに、ずっとお菓子作りや料理が好きで、
それを生業と出来たら、と憧れていました。

 

けれど、私は10歳から24歳頃まで、
てんかん発作を起こす持病を抱えていました。
その身体では、炎や刃物を扱う仕事には就ける筈もありません。
それどころか、普通の就職さえ、とても難しかったのです。

 

細かいことは省略しますが、アルバイトから始まって、
これまでの20年余り、年収が300万を超える事は、殆どありませんでした。
「お客様の前で倒れたらクビ」という暗黙の了解のもとに働き、
精神的に参ってしまって、まともに働けない時期もありました。
埼玉・東京に実家でなく住んでいてのそれは、かなり厳しい生活です。
まして、その内の10年間は婦人服の販売員でしたから、
それなりに、身なりにもお金がかかっていましたし、
何とかもっと稼げる人になりたくて、色々と、
資格の勉強なんかをしていたこともあります（笑）。

 

そしてまた、当時の私は、
料理やお菓子作りを趣味ではしていても、
まさか今になって、こんなふうに夢を追えるとは思っていませんでした。
だから、貯金もそれなりに、「出来る範囲でいいや」くらいにしか
思っていなかったのです（^^;）。
 

ただ、今にして思えば、病気だったことも含めて、
これまでの経験は全て、とても良い経験になったと思っています。

病気自体は、辛くなかったと言えば噓になりますが、
それでも、病気だったからこそ学べたことも、
知ったこともたくさんあります。

何より今、少々の事では諦めない・へこたれないでいられるのは、
これまでの経験があったからこそだと思いますしね（＾＾）。
もちろん、周囲のたくさんの方の助けもあってこそですが。

今、発作の心配をすることなく、自分の好きな料理を出来ること、
それを食べた方に美味しいと言ってもらえること、
それが、本当に嬉しくて、泣けてくるほどに幸せです。

 

私がこの幸せを感じられているのは、
甲良町の地域おこし協力隊になれたからです。
だから、私はこの町で恩返しがしたいのです。

結局のところ、これって資金不足の言い訳ですし（笑）、
実際、性格的に生真面目過ぎる・不器用過ぎると友人から言われる私は、
それほどお金を稼ぐのは上手くないのかもしれません（^^;）。
それでも、決して軽い気持ちで、

支援をお願いしているつもりはありません。
軽い気持ちで、カフェやゲストハウスをやりたいと
言っているつもりもありません。
お金を稼ぐことの大変さも、お金のないことの辛さも、
お金の大切さも、嫌というほど実感してきています。
自分の力不足も自覚した上で、それでも、
恥を忍んで、お願いしたいのです。
それほどに、叶えたいのです。
 

まだまだ語り尽くせないこの町の魅力を、
私に伝えさせてください。

 

何か、とても辛いことや苦しいことがあって、
何度も「もう生きていたくない（死にたい、ではなく）」と思っても、
もしかしたら私のように、いつか、その思いを払しょくできるくらいに、
幸せだと思える日が来ることがあるかもしれないという事を、
伝えさせてください。

「心浮楽（こうら）カフェ＆心浮楽（こうら）のおやど」は、
その為の場所でもあるのです。

どうか、よろしくお願いいたしますｍ（＿ ＿）ｍ。