
支援総額
目標金額 470,000円
- 支援者
- 48人
- 募集終了日
- 2024年2月14日
カラハリ砂漠でヒトは直立二足歩行になった
今年になってから買った本で、「カラハリが呼んでいる」はおススメ。
https://readyfor.jp/projects/linguistichumans/announcements/305081
この本から、カラハリ砂漠で人類が生まれたというひらめきを得た。

レイモンド・ダートの「ミッシングリンクの謎」をよく読むと、ダートも同じひらめきを得ていたことがわかる。
「私の発見の中でいちばん革命的だったのは、この頭蓋がベチュアナランドのハルツ谷という、半砂漠地帯で出土したことである。タウングスのこどもは、いちばん近い今の類人猿の居住地から、ほとんど草地つづきの3000キロ以上の距離で隔てられている。タウングスの動物たちは、ザンベジ流域から遠く離れた、乾燥高原地帯の岩山に住んでいたのである。西は、大西洋から西ローデシアまでカラハリ砂漠があり、北と東は、南北ローデシアからドラケンスバーグ山脈まで、ほとんど連続したサバンナ地帯である。
熱帯雨林とタウングスとのあいだに横たわるこの大草原地帯は、白亜紀この方、強力な障壁として、ゴリラ、チンパンジーのような半樹性類人猿の南方移動を阻んできた。しかし、この新しい類人猿群は、おそらく100万年前ごろに、この障壁を強引に突破して南下してきたのであるから、果実以外の新しい食料を見つけるだけの知恵と、肉食性の猛獣たちを避けるだけの機敏さと気力を備えていたわけである。」

カラハリ砂漠で、僕たちは、直立二足歩行になったのだ。
カラハリ砂漠で、猛獣が食べ残した骨を主食としたために、牙のない平坦な歯列と臼のような奥歯をもった。
猛獣が早く食べ終わるように、道具を使って追い払ううえで、自由な両手は便利だった。骨を運ぶにあたっても、引っ張ったり、担いだりするのは、直立二足歩行でないと無理だった。親指が太くて、他の四本の指と向かいあうのも、道具を使っていたからだろう。
それに、カラハリ砂漠のかぎりなく平坦な草地(岩山ではなかった)を移動するライオンをみつけるために、少しでも視点を高くすることは死活問題だった。人類は、ミーアキャットやキリンのように、遠くから近づいてくる猛獣をみつけるために、直立二足歩行になったのだ。
カラハリ砂漠は、標高は高いけれど、「レコード盤のように平たい」のだ。
ダートは、初期人類は、言語を話していなかったと結論づけている。
「アウストラロピテクスもほかの原始狩猟人類もみな有節言語をもっていなかった。」
彼は、言語能力は、化石からはわからないと考えていた。デジタルを理解していなかったからそう思ったのだ。
クラシーズリバーマウス洞窟で発掘されたKRM-41815の化石は、最古のオトガイの化石である。オトガイのおかげで、喉の皮膚が下方に突き出し、肺の気道出口が食道の途中まで下がっても窒息しなくなった。こうして現生人類は母音を獲得して、音節を連続的に発声できるようになったのだ。

この言語能力は、今から約7万年前に生まれた。
直立二足歩行と言語能力を切り分けて考えることで、人類進化の謎は解明される。
リターン
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