【明日まで】38日目の朝

昨夜、仲間紹介でふれた

飼い主さんが亡くなって帰ってきたラテのこと

(通常、リノポポキは引き取りはしていません)

 

その里親様にお会いしたのは

リノポポキを設立する
2年ほど前に関わった譲渡会

1番乗りでガラス窓から中を見てニコニコしながら開始時刻を待っていらっしゃいました。

 

入ってみえて迷いなく「この子」とお迎えいただいたのが当時2ヶ月のラテくんでした。

 

60代前半の里親さん

後見人にお嬢様や一緒に来ていたお姉さんも

名前を連ねていました

 

それから、それはそれは我が子のように可愛がっていた里親さん。

 

ある日、入院をお知らせいただき
その後、時折、ご入院先から
ラテに会いたいからがんばります
とご連絡をくださいました。

 

リノポポキ初めての譲渡会を開いた

(仲間紹介でお話した Sさんのお話)

2022年10月7日
痩せた体で杖をつきながらご来場いただいた里親様。
その日、私は忙しくてあまりお話しも出来なかった。

リノポポキの応援をしたくて
ご入院先から外出をしてくださったと
後からお聞きしました。

 

また、お会いできると思っていた…

お話出来なかったことを今も悔やみます。

 

それからまもなくした　11/1

里親様が亡くなった　と
何人か介して連絡がありました。

 

相談があるとのことで
ご主人から連絡をいただくと

ラテを預かってほしいと
お話されました。

 

葬儀なのでお忙しいと思い

バタバタしてると脱走も心配…

その日の夜、仕事が終わってから

隣の県までお迎えに行きました。

 

不安そうなラテはお部屋の隅っこにいました。

 

ある日、おうちに帰ることやお世話に必要な料金の話しをしたら…その後、着信拒否。

音信不通になりました。

 

他の保証人さんも子育てなどを理由に

引き取れない理由を並べます。

 

ラテはしばらくご飯も食べれず
暗い表情でした。

大好きなお母さんが突然いなくなってしまったのです。
お母さんの匂いがするお部屋でもありません。

悲しいよね…と察しながら

可愛がっていた里親様の姿を思い出すと
再譲渡する気にはなれませんでした。

今はTさんや他の里親さんと兄妹の成長をお互いに喜びながら過ごしています。

 

天国の里親さん、大切に育ててくださってありがとうございました。
故人があれほど大切にしていたラテを家族は手放した…ことを
とても寂しく思われていると思います。

 

終生飼育が条件です。
引き取りはしていません。

人間の勝手な事情で命を手放すことはやめてください。
大切な家族です。

 

もし、人間の子なら簡単に
手放すのか？考えてみてください。

 

よく『えさ』と言う方もいます。

人間の家族に「えさ」って言いますか？

 

猫にも心があり感情があります。

言葉を持たない動物にも心があることを
私たちが代弁者として
大切な命を守ること
当たり前のこと…
伝えていきたいと思います。