食と農業の神、摩氣神社|1200年続く茅葺屋根の継承にご支援を

食と農業の神、摩氣神社|1200年続く茅葺屋根の継承にご支援を

支援総額

5,604,225

目標金額 4,000,000円

支援者
160人
募集終了日
2025年7月30日

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プロジェクト本文

 

 

全国からのたくさんのご支援をありがとうございました

 

6月1日スタートしたクラウドファンディングの挑戦が無事に終了いたしました。160名(他に代理支援で約50名様)を超える方々から560万円という非常に大きなご支援をお預かりすることができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

本来であれば、ご支援者、ご協力者の皆様お一人お一人にお礼をお伝えするべきところではございますが、このような形式を取らせていただきますことをご寛恕賜りますようお願い申し上げます。

 

この活動を通じて新たな共感の輪が広がったこと、SNSを介して情報拡散をしてくださったこと、そして地元の皆様がこの活動を積極的に広くご紹介くださったこと。多くの皆様の支えで、摩氣神社としても地域としても初めてとなるクラウドファンディングで、目標を達成することができました。

 

これからも修復の様子や摩氣神社について、活動報告を通じて発信してまいります。皆様のご支援によって美しく完成する茅葺き屋根の姿を、そして神社とその地域の未来を、これからも温かくお見守りください。

 

最後になりましたが、終始サポートしていただいたREADYFOR株式会社の皆さまにも、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

令和7年8月吉日
摩氣神社茅葺屋根修復プロジェクト
宮司 上田榮英

 

 

 

 

 

京都府南丹市 摩氣まけ神社

 

1200年の歴史を継承し、
日本の古き良き景観を守りたい

 

美しい茅葺屋根が目を引く「摩氣神社」。

 

「摩氣(まけ)」は「御食(みけ)」からきたと言われており、食物農業の神として崇められてきました。かつては白河天皇の行幸が行われ、「船井第一摩気大社」の勅額を賜った由緒正しい神社です。

 

摩氣神社が誇る茅葺屋根は、日本人が今よりも自然に近かった頃の叡智の結晶であり、氏子をはじめ地域の方々や宮大工さんと協力しながら、大切に維持管理してきました。

 

ただ、この荘厳な茅葺屋根を維持していくことは容易ではありません。10年に一度の葺き替え作業に加え、30~40年に一度は宮大工による大規模な修繕も必要で、その維持の大変さから、全国でも茅葺屋根は年々減少しています。

 

摩氣神社では、これまで氏子総出で対応してきましたが、高齢化による人手不足と昨今の物価高騰の影響で、大きな転換点に立たされている状況です。しかし、変わりゆく日本の景色の中であっても、人々が集い続ける場所として、皆様とともにこの神社を守っていきたい――そうした想いで、初めてのクラウドファンディングに挑戦をすることを決意しました。

 

日本の古き良き景観を守り続けるために、あたたかいご支援と応援を、どうかよろしくお願いいたします。

 

 

氣神社について

 

摩氣神社(まけじんじゃ)は、京都府南丹市にあり、篠山街道沿いに広がる摩気郷十一ヶ村の総鎮守として鎮座する名神大社です。

 

承暦3年(1079)には白河天皇の行幸が行われ、「船井第一摩気大社」の勅額を賜った由緒正しい神社であり、宝暦11年(1762年)火災により全焼するも、明和4年(1767年)藩主の小出氏により一切の建物が再建され、今日に至っています。

 

神門をくぐる直前から神々しい雰囲気が漂い、太古の聖地のイメージを残す境内が特徴的です。

 

神社名「摩氣(まけ)」は「御食(みけ)」からきたといわれており、食物農業の神として崇められてきました。毎年6月に行うお田植祭など、農事にも深く関わっています。

 

また、社殿が北面する珍しい神社としても知られており、神社の風格と風情、その趣から時代劇のロケ地としてたびたび使用されたこともあり、地区のみならず全国からもたくさんお詣りいただいています。

 

 

続の危機に瀕する、美しい茅葺屋根

 

京都府指定文化財にも指定されている本殿・東摂社・西摂社を覆う美しい茅葺屋根。摩氣神社のトレードマークになっています。苔を吸った茅葺屋根は特に人気があります。

 

 

茅葺屋根特有の維持管理の難しさ

 

ただ、この荘厳な茅葺屋根を維持していくことは容易ではありません。一つの屋根につき10年に一度の履き替え、30~40年に一度は、宮大工による大規模な修繕が必要です。前回の大規模修繕から30年の月日が経った本殿の屋根は、再び大修復が必要な状態となっています。

 

屋根全体がずれ落ちる危険性が生じている茅葺屋根

 

さらに、日当たりが悪い北屋根は、苔がむしやすく、傷みも早くなります。また近年は、アライグマや鳥による被害もあり、全体的に改修頻度も高まっています。

 

維持を難しくしていることのもう一つの理由は、維持・管理費用の問題です。今回のような大規模修繕の場合、宮大工をはじめ、業者に依頼する費用総額は2000万円。これまでは氏子100世帯や地域からの寄付によって賄ってきましたが、高齢化による氏子数の減少や近年の物価高騰により、費用が大幅に不足し、茅葺屋根の存続が危機に瀕しています。

 

茅葺屋根の修繕とは

 

「屋根の履き替え」と一言で言っても、作業は多岐に渡ります。

 

まず、茅葺き屋根の構造は、大きく分けると木と竹で組んだ屋根の形をした下地とその上の茅部分、屋根の一番てっぺんに配置される千木(ちぎ)や雪割(ゆきわり)の3つに分かれます。


摩氣神社では、通常茅部分のみの改修を行って茅葺き屋根を維持してきましたが、今回は本殿の下地(木と竹)が外れずれており、屋根全体がずれ落ち落ちる危険性があるため数十年ぶりの大改修となります。

 

昨今、茅が少なくなっており茅を集めるのも大変で、氏子総出で行っています。背丈を超える茅を刈り、束ね、天日干しします。しっかり乾かさないと腐る原因になるからです。

 

 

1回の修繕で2,000束~3000束を使うため、毎年700束ほど作り倉庫で保管していますが、茅集めだけでも大変な作業です。葺き替えは、高所の作業になるため熟練した職人にお願いしています。

 


 

茅ができたら、古い茅を下ろし、下地(木と竹)を外します。そして新しく下地を作り茅をのせていきます。雨風に耐える茅にするため職人の技が光ります。ここは、職人技なので詳しく説明できませんが、整えて叩いて差し込んでと、手間のかかる作業です。

 

 

最後に綺麗にカットされ茅葺き屋根が完成します。

 

 

 

クラウドファンディング挑戦理由

 

前述のとおり、美しい茅葺屋根を維持するためには非常に手間とコストがかかることは事実です。ただ、茅葺屋根を持つ神殿は全国でも希少で、貴重な日本文化です。自然の力を取り入れた建築ゆえの維持管理の難しさはありますが、脈々と受け継がれてきたこの茅葺屋根を維持・継承していきたいと考えています。

 

そのためには、この先100年を見据え、一緒に支えてくださる担い手や応援者を増やしていくことが重要だと考えています。

 

そこで、全国の皆様からご支援を募ることができる、クラウドファンディングという形でご支援を募ることにいたしました。摩氣神社誕生以来の初めての挑戦ですが、時代の変化に対応しながら、後世にもこの景色を継承していきたいと思います。

 

クラウドファンディング概要

 

目標金額:400万円

資金使途:茅葺屋根の葺き替え費用の一部

特に、屋根全体がずれ落ち落ちる危険性がある本殿の下地部分の改修を優先的に実施する予定です。

 


※本プロジェクトは「All or Nothing」という、目標金額を達成しないと全額ご返金になる(1円も受け取れない)ルールです。

 

 

様とともに、日本の古き良き景観を守りたい

 

今回クラウドファンディングに挑戦するにあたり、改めて地域の皆様のお声を聴き、過去の資料を整理し直す中で、摩氣神社の素晴らしさを再認識しました。

 

神社は日本人の叡智や価値観を受け継ぐ場所であり、地域における教育、文化、祭礼の拠点としての役割を担ってきた場所です。また、摩氣神社が有する茅葺屋根は、日本人が今よりも自然に近かった頃の叡智の結晶であり、現代においても真のサステナビリティの象徴といえるでしょう。

 

一方で、こうした文化をこれからも維持していくためには、前述のとおり非常に手間がかかることも事実です。その手間を賄ってきた氏子や地域の方々の高齢化が進む中で、「担い手不足」と「資金不足」という課題が立ちはだかっています。

 

今回の茅葺屋根修復のクラウドファンディングを通じて、改めてこの建造物の素晴らしさを知っていただき、これからも継承していくために、一緒に支えていただける方とご縁を深めていきたいとの想いを抱いております。どうかあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

司から皆様へご挨拶

 

 

 

摩氣神社 宮司

上田榮英

 

摩氣神社を知っておられる皆様、そしてこれから知っていただく皆様へ、宮司よりご挨拶申し上げます。

 

京都府南丹市園部町から丹波篠山に抜ける府道沿い、竹井集落と呼ばれるエリアに「摩氣神社前」というバス停がございます。そこから神社の参道となっている摩氣橋を渡りますと、正面に鳥居が見え、さらに進むと摩氣神社が見えてまいります。近づくほどに農地の豊かさや山々の自然を感じられ、特にこの文面を書いている時期は、新緑の美しさと神社の佇まいが大変美しい頃でございます。


さらに進みますと境内と自然の調和を楽しんでいただき、そして石段を進みますと拝殿と本殿の厳かな佇まいをご覧いただけます。本殿の両隣の接社(八幡社と天神社)の立ち並びは、悠久よりこの地に鎮座する、大変風情のある姿でございます。

 

本殿は大御饌津彦神を祭り、この農業や食べ物を司る神は、まさにこの地域の生活を見守ってきました。また、摩気郷十一ヶ村の総鎮守として篠山街道沿いに広がる周辺集落共通の氏神としても崇められてきました。

 

摩氣神社は「丹波地方唯一の北向きの神社」としてもその珍しさを知られております。神社の背後にある胎金寺山から美しい集落と境内を眺めますと、北向きの風格ある気韻をさらに感じられます。

 

この伝統と風格を氏子全体で護持に努めておりますが、今回は多くの皆様に摩氣神社を知っていただき、いつの時代も変わらない、農、食、自然への感謝を、多くの皆様と分かち合えることを願っております。

 

ご挨拶ご挨拶

援メッセージ

 

京都府南丹市長

西村良平様

摩氣神社は南丹市園部町竹井の胎金寺山北麓に鎮座する神社で、境内に入るとはるか昔にタイムスリップしたような、そんな古式ゆかしい佇まいが魅力で、地域住民の心の拠り所であることはもとより、遠方からも多くの観光客が訪れるほか、時代劇のロケ地としても有名です。

 

摩気(まけ)の名称は神に供える食べ物を意味する御饌(みけ)が転化していると言われており、この地域は古来より肥沃な穀倉地帯として発展してきました。春は水面に周りの景色が映える早苗田が広がり、やがて青田の緑が眩しく目にしみる風景となり、秋は輝くような一面黄金色に変わる、四季折々の風景が遠く昔から変わらず人々の心に安らぎを与えています。

 

摩氣神社では多くの祭礼が地域の方々によって守り引き継がれています。特に拝殿でお田植歌が早乙女の踊りとともに奉納される「お田植祭り」や神輿巡行や流鏑馬、角力式など二日にわたって斎行される「秋祭り」は見ごたえがあり、南丹市を代表する伝統的な祭りとなっています。


創建より1200年以上の歴史を刻んでいる摩氣神社の社殿は、本殿と東西摂社の三社造りとなっており、京都府指定の文化財でもあります。現在の本殿は明和4年(1767年)に建立されたもので、京都府内でも最大級の茅葺の覆屋とユーモラスな木鼻が特徴的です。今、その本殿の痛みが激しく、この度数十年に一度の大規模改修工事が必要となり、総事業費は2000万円を超え、地域だけでの資金調達は大変厳しいものと聞いております。しかしこれまで先人から受け継いだのどかな暮らしや日本の原風景、歴史や伝統文化など、ここにしかない宝を守り後世に伝えることが、今を生きる私たちの使命であると考えております。

 

市民の日々の安らぎの場として、また遠方より南丹市を訪れていただく皆様の心のふるさととして、この摩氣神社を未来に引き継ぐため、皆様の温かいご支援を何卒よろしくお願いいたします。

 

京都美術工芸大学建築学部教授

井上年和教授

丹波地方を代表する式内明神大社である摩氣神社は、古来より自然や農作に対する崇敬を集め、信仰の拠り所となっています。

その象徴となる諸建造物群は、古来の形式が継承され今日まで維持されています。

中でも本殿をお守りする覆屋や拝殿は、ススキという植物を用いた「茅葺き」と言われる工法で構成され、地域を象徴する景観を伝えています。 

 

茅葺き文化は、ひと昔前まで暮らしと密接に結びつき身近であったものが、時代の趨勢により淘汰されつつあります。 

一方で、各地に自然崇拝や農作信仰に回帰しようとする流れも多く見受けられ、茅葺き屋根の継承は今後の文化発展に向けた大きなムーブメントとなるでしょう。 

 

今回のクラウドファンディングは、次世代へ向けた文化継承に対する必要な応援と言えるでしょう。

 

南丹市観光協会 副会長

小林康夫様

京の都1000年の食を支えてきた口丹波「船井郷」、その名神大社「摩氣神社」は地域の心の支えとして人々に愛されながら、1250年以上の歴史を紡いできました。 

 

祭神は大御饌津彦命(おおみけつひこのみこと)で、食の神様です。摩気(まけ)の地名も、御饌(みけ)からきており御は神様で饌は食です。食とは稲作で、自然と調和しながら水を分けあって共同作業する米作りが、日本人の「和の精神」を形成して来ました。6月「お田植え祭り」10月秋季例大祭の御旅所神事「深夜の角力式」などで、自然・神に感謝し人々が支えあう精神文化を悠久の時から繋いできました。 

 

私達の宝ともいえる「摩氣神社」の本殿の千木が傾いています。皆様のお力をお借りし大規模改修を成功させて、「摩氣神社」を未来へ繋いで行きましょう。

 


 

プロジェクトに関するご留意事項

 

※第一目標達成後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

※本プロジェクトのリターンのうち、有効期限を設けている体験型のリターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

プロジェクト実行責任者:
宗教法人摩氣神社 上田榮英
プロジェクト実施完了日:
2026年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

摩氣神社が、京都府文化財環境保全地にも指定される茅葺屋根を、30年に一度の大改修を実施するプロジェクトです。いただいたご資金は、その茅葺屋根の葺き替え費用の一部として活用させていただきます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額との差額は、通年の積み立て及び氏子様からの寄付によって賄われます。

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リターン

10,000+システム利用料


<第一目標達成記念>クラファン特別御朱印コース(7/9追加)

<第一目標達成記念>クラファン特別御朱印コース(7/9追加)

●クラファン特別御朱印
第一目標達成を記念して、作成したクラファン限定の御朱印となります。

●お礼状
●お守り(写真はイメージです)

申込数
9
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

5,000+システム利用料


御朱印コース

御朱印コース

●御朱印

●お礼状
●お守り(写真はイメージです)

申込数
37
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

10,000+システム利用料


<第一目標達成記念>クラファン特別御朱印コース(7/9追加)

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●クラファン特別御朱印
第一目標達成を記念して、作成したクラファン限定の御朱印となります。

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●お守り(写真はイメージです)

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2025年9月

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御朱印コース

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申込数
37
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月
1 ~ 1/ 24

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