マナティーと共存できる未来へ|アフリカマナティー保全プロジェクト
マナティーと共存できる未来へ|アフリカマナティー保全プロジェクト

支援総額

2,088,000

目標金額 1,700,000円

支援者
197人
募集終了日
2021年9月10日

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2021年09月04日 08:00

アフリカマナティーの研究の夜明け

私たちは、アフリカマナティー保全プロジェクトとして、カメルーンの団体と協力した現地でのマナティーの混獲回避のための活動&環境教育の実践を目指しています。

今回は、アフリカマナティーの研究の夜明け、と私が感じている、最近の動向についてご紹介します。

 

みなさんは、アフリカ、と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

 

(カメルーンのディザンゲ地域には、トカゲがたくさん!幸せでした)

 

(さきほどのトカゲを追いかけて写真撮ってたら、みんな集まってきました!)

 

 

アフリカマナティーに関わる前の私は、サファリ、音楽、民族衣装など、テレビでよく見かけるような情報しか思い浮かばなかったと思います。

 

マナティーがアフリカ大陸の西側に暮らしていることを情報として知ってはいましたが、これまでに参加した国際学会、学術論文、報告書などで、アフリカマナティーについての情報をほとんど聞く機会がなかったのです。

そのため、アフリカ=マナティーのイメージがありませんでした。

 

なぜアフリカマナティーの研究はほとんどされていなかったのか?

 

よく言われているのは、情勢の不安定さ、です。国際的な過激派組織などの影響もあって、アフリカをフィールドにした研究は難しくなっています。

他にも、先日の新着情報でお伝えしたように、「アフリカマナティーへの関心の低さ」が挙げられます。

 

 

 

しかし、最近、アフリカマナティーの研究者が増えつつあります。

私は勝手に「アフリカマナティー研究の夜明け」と言っています。

 

この夜明けを感じたのは、数年前からの国際学会です。

2年に1度開催される国際海生ほ乳類学会(SMM conference)で、2017年(@ハリファックス)、そして2019年(@バルセロナ)には、複数のアフリカ人研究者を見かけるようになりました。

 

日本人研究者からも、「今年はアフリカ系の研究者がたくさん参加していますね。」と話題に上るくらい、2019年には大勢の方が参加されていました。

彼らの多くは、アフリカマナティーの研究発表にきていた人たちです。

 

私は学会と同じ時期に開催される「国際海牛類シンポジウム」にも参加しているのですが、2019年にはアフリカ出身の研究者や学生が、研究紹介をされていました。アフリカマナティーの研究がどこまですすんでいるのか、どんなことが行われているのか、大変勉強になる機会でした。

 

さらに!

2021年1月に、【第1回国際アフリカマナティーシンポジウム】(First African manatee symposium)が開催されました!

※感染症の影響でオンライン実施に変更

 

アフリカは、地域によって英語圏とフランス語圏にわかれているので、学会は英語、フランス語の同時通訳がついていました。

 

まだ研究が始まったばかりなので、基礎的な情報が多く感じましたが、私が大切だと感じたのは、アフリカ出身の研究者が、アフリカマナティーの研究を進めていること、です。

 

海外の研究者がアフリカにやってきて、おもしろい(関心度の高い)データをとって、論文を書いて、そこでの研究終了。

これではアフリカマナティーの研究は発展しないし、世界的な希少動物に対する保全への貢献もなかなかできないと思います。

 

現地に根付いた研究こそ長く続けられる研究、と私は感じています。

それがアフリカでいま始まってきていること、その中に私たちも参加してプロジェクトを進めていること。こうしたことにワクワクすると同時に、責任感も感じています。

 

アフリカマナティーの数が減ってしまった原因は、はっきりとわかっていません。報告されている主な原因は、生息地を分断するダムの建設、漁網への混獲、食肉目的の捕獲、そして害獣駆除のための捕獲、です。

 

いま、マナティーの数は確実に減り続けていて、現地での保全対策も進んでいるとはいえません。

そんな中で、マナティーのことを知るための研究が始まりつつあり、それは保全対策に不可欠です。

 

私たちマナティー研究所は、カメルーンでのアフリカマナティーの調査も行っています。そして、このクラウドファンディングで目指すのは、カメルーンのマナティーを対象にした、漁網への混獲回避、正しく知るための国内外での環境教育の実践、です。

 

アフリカ、遠い国、日本とはあまり関係ないんじゃないかな、と感じる方もいるかもしれません。

しかし、日本とアフリカはつながりが浅くありません。

外務省もこんなパンフレットを出していました(ちょっと固くて読みにくいけど…)

 

 

 

いま、日本人の研究者を含む様々な分野の方たちが、世界をフィールドに活躍しています。反対に、世界の方たちも日本での活動を発展させています。

 

もはや、国の遠さなどは関係なしに、みなさんにもアフリカのマナティーについて、見てみたい、知ってみたい、自分も関わってみたい、と関心をもっていただければうれしいです。

 

このプロジェクトを通じて、みなさんにとっても「アフリカマナティーの夜明け」が始まり、関心を持っていただけるようになればうれしいです。

 

最後まで、みなさまと一緒にクラウドファンディングを達成させたいと思います。

 

引き続き、応援よろしくお願いいたします。

 

 

菊池 夢美(きくち むみ)

社)マナティー研究所・代表理事 / 京都大学野生動物研究センター・研究員

リターン

10,000


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【1万円】教育関係者の皆さま向け/探求学習の冊子コース

・2021年版 現在開発中のマナティーを対象とした探究学習の冊子 ※PDFにて送付いたします

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート ※隔月で活動の様子をメールにて送付いたします
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ
・マナティーのデスクトップ背景画像

申込数
15
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


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【1万円】新屋島水族館とのコラボ!「マナやん」ステッカーコース

・新屋島水族館とのコラボ「マナやん」ステッカー

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート ※隔月で活動の様子をメールにて送付いたします
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ
・マナティーのデスクトップ背景画像

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年12月

10,000


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【1万円】教育関係者の皆さま向け/探求学習の冊子コース

・2021年版 現在開発中のマナティーを対象とした探究学習の冊子 ※PDFにて送付いたします

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート ※隔月で活動の様子をメールにて送付いたします
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ
・マナティーのデスクトップ背景画像

申込数
15
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

10,000


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【1万円】新屋島水族館とのコラボ!「マナやん」ステッカーコース

・新屋島水族館とのコラボ「マナやん」ステッカー

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・活動報告レポート ※隔月で活動の様子をメールにて送付いたします
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ
・マナティーのデスクトップ背景画像

申込数
26
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年12月
1 ~ 1/ 12


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