クルドの子どもたちの今 ＜セミナーレポートを公開しました＞

こんにちは。認定NPO法人メタノイアです。

 

先日開催したオンラインセミナー『クルドの子どもの「命」を守る』に登壇したメタノイアのクルド人スタッフ：メルバンさんの語りをレポートとして本日公開しましたので、こちらでもご報告させていただきます。

（重複して受け取られている方は、ご了承ください）

レポートから一部抜粋してお届けします。

▶︎全文はこちら：https://metanoia.or.jp/news/info/report250929.html

 

 

 

"強制送還されてしまうのって、10年、15年日本にいる子どもたちで。生活基盤が日本にあって、友達も日本人の方が普通に多いし。言語もトルコ語とクルド語より日本語の方ができるし。なんなら食事も日本食の方が食べられるっていう話もあって。将来何年後に、例えばサッカー選手になるとか弁護士になるとか、工業系の仕事をするとかみんなそれぞれ夢を持っていた子どもたちで。その夢を持っていたというのは、日本で夢を持っていた子どもたちで。"

 

"友達と例えば一週間後に映画見に行く予定とかも全部その日に全部途絶えたというか、もうそれが不可能になってしまったっていうことがあって。本当に私がその仮放免の時にずっと恐れていた状況というかシナリオというか、そんなことがあって、本当に私自身もすごくショックを受けていて悔しい気持ちです。"

"でも一方で、日本に残っている子どもたちの方がやっぱり圧倒的に多くて。
その中には日本語があまりできない。家ではトルコ語・クルド語、学校では日本語で結局３つの言語ともあんまりうまく話せないという子どももいて。もちろん授業についていけない子どもたちもいます。そういった子どもたちを教室で支えていきたいっていうのが私たちの目標"

 

"友達とトラブルになったり喧嘩になったりしたら、「やっぱりクルド人だから」みたいな言葉を言われるらしいです。それというのもやっぱりSNSとかではクルド人は、SNSのものを反映すると、もう凶暴で勉強しなくて、喧嘩して犯罪者でみたいな。すごくこう嫌なイメージがたくさん集まってしまっていて、だから、やっぱりクルド人ってその友達に言われたときは、その人は正直嫌だったっていう話をしていて。"

 

"私たちの教室は現在の状況わかっているから、日本人の方々とも交流できる場所としてあるし、「あなたはネットではたくさんそう書かれてるけど、実際にはみんなあなたを追い出そうとしていないし、ここに受け入れる場があるよ」っていう意味で、居場所としての機能もあると思います。

そして勉強を手伝う場でもあって、将来の目標をサポートする場であり続けたいと思います。"

 

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皆さんのご支援のおかげで継続することができているメタノイアの教室。

そこに来るとき、子どもたちは心を解き放てているおかげか、満面の笑みを浮かべ、楽しそうに過ごしています。

でもそれぞれ、子どもにはあまりに多すぎるほどの悲しさ、悔しさ、無力感を抱えています。

 

この地域に、私たちの教室が永くあり続けて、必要な時には子どもたちの「心の避難場所」のような役割も果たしていくとともに、子どもたちの成長を見守りながら、地域社会との接点を広げていきたいと思います。

誰かをヘイトの標的にして追い出してしまう社会より、
いっしょに生きる道を探し、試行錯誤しながらも答えを創り出そうとする社会に、
私たちはなれたらと願います。

 

この歩みを共にしたいと思っていただける方、ぜひマンスリーサポーターとして伴奏いただけますと幸いです。

 

月1,000円（寄附控除を受ければ実質約580円/月）からの小さな寄付。

小さな関わりの積み重ねが、確かに未来を変えていきます。

 

 

◉メルバンさんの語りの全文：https://metanoia.or.jp/news/info/report250929.html

 

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