究極の籃胎耳かき物語（1）籃胎とマイクロファイバーの出会い

この耳かきの機能的特徴でマイクロファイバーは

メガネ拭きやガラス拭きなどで使用されていました。

 

普通の繊維では、水分のように量子が大きいものは拭き取れるのですが、
量子が細かい油（脂）は拭き残ってしまいます。

 

マイクロファイバーの特徴は、超極細繊維なので
油（脂）分も繊維の中に囲い込み拭き取ることができます。

 

 

 

これを応用したのが「久留米らんたい耳かき」です。

耳の中は、とてもデリケート。
しっかり絡みつき、柔らかい質感のマイクロファイバーの耳かきを
握りやすくできるグリップはなんだろうか？

 

金属は冷たい重い
綿棒のような紙やプラスチックは強度が心配

よく、黄楊（つげ）の細い耳かきはありますが
安定しません。

やはり、木かな、温かみもあるし

 

そう考えて
日本最大の家具の街、大川の木工デザイナーの知人に相談しました。

「それなら、久留米にすごい竹の職人さんがいるよ」

それが、籃胎漆器の職人さんでした。

 

＜つづく＞