【残り5日】四つの蔵と歩いた共同醸造

いつも温かなご支援をありがとうございます。
今日は、酒蔵を失った私たちに酒造りを絶やさない道を創ってくださった、四つの酒蔵との共同醸造について綴ります。

小さな声に、たくさんの人が手を差し伸べてくださった

酒蔵を失い、何もないところからの再出発でした。
それでも「水谷酒造の酒造りを絶やしてはいけない」という思いは消えませんでした。そんな私たちの願いに応えてくださったのが、愛知県内の四蔵の皆さまです。

• ・義侠（山忠本家酒造さま）

• ・我山（鶴見酒造さま）

• ・奥（山崎合資さま）

• ・蓬莱泉（関谷醸造さま）

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本来、酒蔵にはそれぞれ独自の考え方・文化・歴史・酒造のノウハウがあり、他蔵を受け入れて一緒に仕込むことは容易ではありません。けれど、私たちの状況と再建への決意を知った四蔵は「共に醸しましょう」と温かく背中を押してくださいました。

共同醸造のはじまりは、正直に言えば不安と戸惑いの連続でした。
「自分らしい酒を造れるのか」「そもそも“自分らしさ”とは何か」。悩みながらも、現場で五感を働かせて仕込みに向き合う日々が、たくさんの気づきと学びを与えてくれました。

酒屋万流（さかやばんりゅう）——酒造りに唯一の正解はなく、蔵ごと・造り手ごとにしか表現できない「味」と「想い」がある。

この言葉を、私は共同醸造を通じて深く実感しました。四蔵から受け取った哲学と技術を、自分の手と感覚で確かめ、水谷酒造らしい味わいをより鮮明に描けるようになりました。

共同醸造で得た、私の大切な学び（3つ）

1. 現場に合わせる強さ：米・水・道具・環境は蔵ごとに違う。最良の解は“現場の声”にある。

2. 細部が全体を決める：洗米、蒸し、麹、酒母、もろみ、搾り、瓶詰め——何のために何をするか、一つひとつの積み重ねが、その酒蔵の一杯を形づくる。

3. 造り手の姿勢：理念と責任を持って考え続け判断し続けること。それが“らしさ”を生む。

四蔵の皆さまの支えがなければ、私たちの酒造りは途切れていました。
あの時差し伸べていただいた手が、今も私の歩む背中を支えてくださっています。心からの感謝を、ここに記します。

最後の5日間、お願いがあります。

・ご支援のご検討： 迷われている方は、ぜひこの機会に。
・周知・共有： ご家族・ご友人・お勤め先での共有、SNSでのシェアが大きな力になります。

皆さまの一つ一つの応援が、私の“もう一度”を現実に近づけてくださっています。
残り5日、最後まで走り続けます。ぜひ一緒に走っていただけたら、とても心強いです。どうぞよろしくお願いいたします。