ねこの相談｜麻袋にいれられてガス室へと送られていた時代の話。

いつも応援いただきありがとうございます。もふもふ堂の竹内です。

プロジェクトでご支援の輪が広がったと同時に、メディア掲載の影響もあり猫の相談も多数いただくようになりました。

 

そのうちの1件、地域で困っているというお話をいただきました。地域で不妊手術をするための話し合いをしてもらうようにお願いしたのですが、

 

お話を聞いていたら、

 

「昔、保健所に麻袋を渡されてそれを保健所に持って行っていたが、もうあんなことはしたくない」と仰っていました。

 

 

 

 

・・・麻袋の話を知っている方がどれくらいいるでしょうか。

 

 

麻袋に入れられていた20年前。麻袋にどんな猫が入っているかも分からないまま、ガス室へと送られていた時代がありました。

 

猫舎には麻袋が積み上げられ、1週間ガス室に送られるまで餌も水も与えられず、

ふん尿は上から下へと流れていく。

 

そんな時代に活動を始めた私は、毎夜布団に入っては泣き続けていました。

1年以上泣かない日はなかったのではないでしょうか。

 

 

久しぶりに聞いた麻袋の話。

 

そんなことをしても、結局、また増えているのです。

その当時、愛護会の人間からでさえも、保健所の猫は全頭処分しろと怒鳴られていました。

 

 

処分しても処分しても、減らなかった殺処分数。

私たちが里親に渡す猫は100％、不妊去勢手術をするようになったら、数年で殺処分数は半減しました。

 

 

その場から猫を排除してしまうのではなく、そこにいる猫たちを不妊去勢手術すれば、その猫たちが縄張りを守ってくれます。

 

 

それ以上増えることが無くなり、少しづつ数が減っていきます。

 

そうして管理で行けば、新しく入ってきた子もすぐにわかり、その新しく入ってきた子だけを手術してしまえば、頭数の管理もでき、人間も住みやすい環境になります。

 

 

20年前に麻袋に入れて嫌な思いをして処分しても、また増えてしまった所でした。

今回、話を聞かせていただいてそういうことだったのかと納得しました。

これから、地区で話し合いをしていくことになりました。

 

 

 

20年前と愛護精神も、愛護法も変わってきています。

もうあんな残虐なことは、もう絶対に繰り返さない。

 

 

地域の皆様と、行政と、ボランティア全員で前に進み続けます。

ともに、動物との共生できる社会を目指していきましょう。