新たな文化をうむ、縁ひらく庭へ

百才［ももとせ］は、職業もライフスタイルも様々なメンバーによって運営されており、将来のビジョンもお庭に対する想いも人の数だけあります。

今回は、大黒屋さんから地元のクリエイターたちにこの場をつないでくれたAtelier はな緒の平野智子さん。

メンバーそれぞれの想いをご覧いただきながら、ぜひ皆さんにとっての理想のお庭をイメージししていただければうれしいです。

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百才（ももとせ）にご興味を持っていただきありがとうございます。
この、空き家だった川島さんのお家に来る人が戻り、数ヶ月経ちました。
 
最初に私がここを訪れたのは2018年の1月お正月明けすぐでした。
友達から「東村山の駅近くに素敵な日本家屋の平屋とお庭もある家があって、どうにかうまく使えないかな。」と、相談されて、「素敵な場所そうだな。」と思って気になり、数日後すぐにお邪魔しました。
 
当時の様子はこんな感じでした。
 

 
空き家になってからも大家の川島さんがまめにお手入れされていたのでさっぱりとはしていましたが、お家もお庭も次の使い手を待っている感じがしました。
 
ゆったりとしたお庭と雰囲気のある平屋、ガレージのある二階建てのもう一棟の建物。
ちょっと手を入れればぐっと良くなりそうな気は直ぐにイメージできました。
でも、このまちを知らない私は、使い手は別の「誰か」だという思いも同時に浮かびました。
 
「この場に合う人にバトンをつなぐ役」としてこのお家のことを友人に話していたら、和紙造形作家のにしむらあきこさんとハチコク社さんに繋がり、もともと、お話をいただいた大黒屋さんも一緒に、場づくりがスタートして、
百才（ももとせ）プロジェクトのコーディネーター役で伴走してきました。
 

 
私の本業は「おうちづくり・おみせづくり」なので、ハチコク社さんから母屋の改修設計の相談もいただきました。
母屋の改修を「公開！おみせづくり」と称して、壁塗りなどの簡単にできるDIYを本当にいろんな方にお手伝いしていただきました。
ご近所の主婦の方、娘さん、農家さん、会社員の方、鍼灸院の先生、動物病院の先生、デザイナーやクリエーターの方・・・
みなさま本当にありがとうございました。
 
ある日の夕方、DIYのお手伝いについてきてくれたちびっこが、エネルギッシュに家の中と外をぐるぐると走り回る光景は全身でこの場所を楽しんでくれてて、とても印象的でした。
色んな方が集うと、空き家だった百才（ももとせ）が明るく受け止めてくれて、
喜んで笑ってくれているような感じがして私も嬉しかったです。
 
未だなかなか手付かずのまま ぽっかりと空いたお庭、いろんな方に活用してもらえるように、なるべく顔のみえるやり方で少しづつ、少しづつ、お庭の整備を進めています。
縁ひらく庭となり、新たな文化が次の循環に繋がりますように。
 
 
Atelier はな緒　平野智子