ひとの匂いのする庭

今日の投稿はハチコク社のディレクター・仲幸蔵さん。

憎まれ口を叩いたり、妙に人懐っこかったり、怒られながらも常に人が集まってくるようなつかみどころのない彼のキャラクターは、この土地と人によって作られたような気がします。

 

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東村山に生まれ育って43年、 このまちに暮らし続けて、

これだけ生きていれば、そりゃまぁ色んなことがあったけど、

それでも小学時代の記憶は今も鮮烈に残っていて。

 

 

ブタメン食べた放課後の駄菓子屋

戦国合戦ごっこを血だらけになるまでした雑木林

二人乗りして帰った緩やかな坂道

怒られてもビニールバットを持ち込んだ芝生広場

お金を入れなくても景品が落ちてくるコスモスの自販機

二日連続でカツアゲされたクマゴロー

ポークソテーの甘い香りが大好きだったびっくりしないドンキー

お湯が熱くて入れなかった久米川湯

そして、恩多町の実家。

 

今話した場所はどこもまちから消えてしまった場所。

大人になってから行くことはなくなったけど、

でもその記憶は今も色鮮やかでキラキラしてて。

 

不思議とその場所に集ってた人の顔も強く覚えています。

友だち、先生、兄貴、父親。あとたまに親戚のおじさんおばさん。

父子家庭だったからみんなが支えてくれた。

 

いつも誰かが横にいてくれたから寂しさはなかったけど、

無意識のうちに人の匂いや体温を求めていた気がする。

 

 

 

人と場所はひとつに重なると思い出になる。

その人にとっての「ふるさと」になるのだと思う。

 

百才は「ご縁をひらく庭」がコンセプト。

そこには必ず人がいて、

誰かの存在をほのかに感じられる場所にしたい。

 

昔の自分みたいな子がね、

ふらっと来てもらえる場所に育ってくれたら嬉しいです。