会津に300年続く窯元9代目。天目茶碗とともに、本場中国デビュー

支援総額

350,000

目標金額 350,000円

支援者
7人
募集終了日
2019年6月28日

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日本の若手陶芸家を陶磁器の本場、中国へ!

 

若手陶芸家の作品を扱うアートギャラリー『ダイアログギャラリー』の牛嶋研です。

 

2017年にアートフェア上海という中国国内外のアートギャラリー150店が参加する国際的アートフェアに出展したことがきっかけで、以来、日本の陶芸家の展覧会を上海や杭州で開催。海外進出を目指す陶芸家とともに中国にて奮闘中です。

 

そんな中、福島県の若手陶芸家・宗像利訓(むなかたとしのり)さんを陶磁器の本場中国でデビューさせたいと思い、クラウドファンディングに初挑戦することにしました。

 

宗像利訓さんの作品

 

 

宗像利訓:会津に300年続く窯元の、若手陶芸家

 

宗像利訓さんは、福島県の会津に300年続く名門窯元の9代目です。

 

私と宗像さんとの出会いのキッカケは、2017年4月に共通の友人を介してでした。その後、宗像さんの作品を、中国でのとある茶器コンテストに出品する為のお手伝いをする機会がありました。

 

そのコンテストで、宗像さんの味わいのある茶器(銀彩天目茶碗)は銀賞を受賞したのです。

 

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銀賞を受賞した茶器(銀彩天目茶碗)

 

宗像さんの作品の魅力は、温かく柔和な一方で強く厳しい……という両面を持っている点です。

 

特に春を感じさせる緑の釉薬を使った作品は、会津の人々が寒い冬からようやく温かな春を迎えた時の喜びを表現しているようです。黒や茶色の作品は、江戸時代から続く窯元が代々受け継いできた土と釉薬を使ったもので、荒々しい土は会津の風土を感じさせます。

 

また宗像さんは、9代目として厳しい修行をしてきたにもかかわらず、人柄が素朴でとても柔和です。人柄が作品にも反映されているように感じられますし、人物としての宗像さんとその作品の双方が魅力だと思っています。

 

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8代目であるお父様(宗像利浩さんと)

 

宗像さんと親しくなる中で、

・東日本大震災の影響により、江戸時代から続く登り窯が壊れ大きなショックをうけたこと

・多くのファンの方々のご支援もあり、その窯を復興したこと

など、さまざまなご苦労のお話も聞きました。

 

伝統ある窯を守るだけでなく、「とにかく前を向いて、そして外に向けて発信して行く」という想いがあることも教えてくれました。

 

震災では、ガス窯と併用して使っていた町指定文化財の登り窯も大きな被害を受けました。

 

しかし、その後多くの方のご支援により無事修復され、現在窯焚きをすることが可能となりました。


そんな想いを聞いた頃、私は中国で展覧会を開催し、中国の陶芸ファンの層の厚さを感じていました。特に陶芸ファンの人たちは、中国の陶磁器だけでなく、日本の文化や焼き物も好きです。


そのような中で私は宗像さんに、天目茶碗の発祥の土地である中国の杭州で個展を開催することを持ちかけました。

 

宗像さんの個展は、多くの人に愛される天目茶碗を、その本場である中国杭州で発表するという新たな挑戦でもあるのです。

 

 

 

作品輸送、保険、税関、言語の壁……さまざまなハードルを超えて、中国での個展を成功させる。

 

今回は宗像利訓の海外初個展です。


もちろん、特に力を入れるのは天目茶碗です。杭州の陶芸ファンは南宋時代の天目茶碗をよく知っていて、古いものだけではなく、現代に作られた天目茶碗をバッグに入れてマイ茶碗として持ち歩いている人もたくさんいます。


せっかくの大舞台ですので、他にも、

 

・中国茶を飲むための急須や煎茶碗

・天目形の杯や盃

・花器(鶴首や竹形など様々なタイプ)

・この展覧会のために新たに制作したオリジナルの「マオタイ酒用酒器」

 

など合わせて全130点を出品し、彼の制作の全容がわかるような展示にする予定です。

 

マオタイ酒用酒器。中国で茅台(マオタイ)酒というアルコール度数が高いお酒を飲むための小さな器です。中国の人たちは茅台酒をガラス製のショットグラスで飲むのが一般的なので、陶器の酒器が受け入れられるかどうかわかりませんが、これもチャレンジの一環です。

 

出品予定の作品

 

■個展開催概要

 

会期:2019年7月19日(金)~22日(月)11時~18時

会場:JAJA HOME 旗艦店(杭州市新塘路良山西路保利若比隣13-303~313:地下鉄4号線 新塘駅)

 

主催:ダイアログギャラリー

推薦:呉守峰博士(前中国中央美術学院副院長)、李振華(中国江西工芸美術学院准教授)

 

 

 

 

クラウドファンディングに挑戦する理由

 

アート活動をするための資金調達は非常に難しく、若手アーティストがキャリア半ばで制作を断念するのをしばしば見てきました。特に海外でのアート活動のための資金調達には難しい現実があると思います。

 

これはアーティストだけでなく、私のようなアーティストをプロモートする立場の者も同様です。

 

ダイアログギャラリーの展示の様子

 

私は、2年前にインスタグラムを始めましたが、それをきっかけに、面識のなかった各国のアーティストと実際にお会いする機会がありました。その後、仕事に発展したこともあります。SNSを通して不思議なご縁を得ることができ、その魅力をあらためて実感しました。

 

今回、アーティストの活動をプロモートするための資金調達をクラウドファンディングにかけてみようと考えるに至ったのにも、そんなインターネットの力を信じてみたいという気持ちがあります。

 

また、このクラウドファンディングを通じてご支援してくださるファンの方々とのコミュニケーションという新しい形の活動ができれば幸いです。

 

 

何より今回のプロジェクトは宗像さんの海外への発信の最初の一歩です。

 

宗像窯は300年続く窯元ということもあり福島県や東北地方そして日本の誇りだと思います。次の100年に向けて世界にでていき、日本好き、焼き物ファンを地道に増やしていきたいと考えています。

 

ご賛同いただけましたら、どうぞあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

 

■費用の使い道

本展覧会の費用は下記の通り合計で804,000円です。その一部である350,000円をクラウドファンディングでの希望調達額とさせて頂きたいと思います。

 

作品輸送代(美術品輸送)180,000円

会場費(含む設営費)124,000円

広告宣伝費(チラシ、電子媒体広告)60,000円

LCC航空券代(宗像さん、牛嶋、ギャラリースタッフ1名の計3名)40,000円×3名=120,000円

宿泊費7,000円×4泊×3名=84,000円

現地コーディネーター代15,000円×5日=75,000円

現地通訳代15,000円×5日=75,000円

粗品代(作品購入の顧客50名様分)54,000円

お礼(現地美術関係者10名様分)32,000円

 

 

宗像利訓からのメッセージ


はじめまして。宗像利訓です。福島県の会津本郷焼きの産地にある家業の宗像窯にて、江戸時代の創業以来受け継がれてきた焼き物作りの仕事をしています。

地元白鳳山から採れる的場陶土などの原料を用いて、伝統的な技法である蹴ロクロで器を成形します。

私の代表的な作品の一つは、宗像窯伝統の緑釉を改良した白緑(びゃくろく)釉です。冬の雪景色から、春には芽吹きが始まり、やがて新緑に染まる会津の自然の情景を表現しました。

 

代表作


2011年の東日本大震災の直後は、風評被害などもあり、来店されるお客様が激減し、大変厳しい時期がありました。そんな中、ただこの場所で待っているだけではなく、外に向けて発信することの重要性を感じました。

昨年は、中国で開催されました第2回中国陶磁茶器コンテストにおいて銀彩天目茶碗が銀賞を受賞しました。そして、今回、中国杭州での個展開催のお話をいただきました。私自身にとっても初の海外個展であり、ぜひ挑戦したいと思いました。

 

第2回中国陶磁茶器コンテスト賞状


杭州は、南宋の時代に都が置かれ、世界遺産にも登録された西湖が有名な歴史ある都市です。また、近年では曜変天目茶碗の破片が出土し大きく注目されました。このような場所で個展を開催させていただく事は大変ありがたく、また身の引き締まる思いがします。

今回の個展を通じて、日本の伝統工芸、そして会津の風土に育まれてきた会津本郷焼きの良さを少しでも多くの方に知っていただければと思っています。お力添えの程よろしくお願い致します。

 

宗像利訓

 

 

宗像窯とは:


宗像窯の先祖である宗像出雲守式部は、767年(奈良時代)に福岡県宗像大社の神官として布教の為会津美里町(旧会津本郷町)に移り住み、宗像神社を建立し、代々神官をしていました。

 

当時、神官は布教活動を行う地域で生活の糧を自らの工夫によって得るのが原則であったため、会津本郷焼の産地として発展していたこの地で、1719年(享保4年)より、宗像窯を創業し、神官の傍ら焼き物作りを始め、やがて、文政の頃より専業となりました。


過去には、1958年(昭和33年)にベルギーのブリュッセル万国博覧会において、にしん鉢がグランプリを受賞しました。また、1963年(昭和38年)には、秩父宮妃殿下のご来訪を賜りました。


東日本大震災後に崩れた窯を復興した際には、奈良の東大寺様より茶碗製作のご依頼があり、修復後初の登り窯の窯焚きで焼き上げた茶碗を奉納しました。

 

 

リターンのご紹介


■会津木綿コースター
会津木綿は、約400年前から陸奥国会津郡(現在の福島県西部)に伝わる伝統工芸品です。木綿平織の織物で、古くは野良着などとして着用されていました。

 

厚みがありふっくらとした質感で、洗濯しても縮みにくく、使うほどに柔らかくなるといわれています。また、会津盆地の夏暑く、冬寒い風土で育まれてきた会津木綿は、 夏はさらっと涼しく、冬は保温性にすぐれるという特徴があるといわれます。現在は、福島県の織物工房2社だけが会津木綿を作っています。


商品のコースターは老舗織物工房によるもので、縦10センチ、横10センチで、表が縦縞、裏が無地です。6種類の中から、ランダムに2つ選んでお届けします。

 


■クロモジウォーター

クロモジ精油を作る時に出来る、クロモジの香りが溶け込んだ水です。クロモジの主成分である芳香成分はリナロール。リナロールは抗菌作用、鎮静作用が優れており、心地よい香りが特徴です。化粧水、ルームスプレー、入浴剤(50cc)等として使えます。

 

 

■精油(エッセンシャルオイル)

天然精油100%で、南会津のクロモジ(樹木)にラベンダーなどをブレンドした、贅沢な深いリラックスを誘う香りです。アロマテラピーとして、カップに張ったお湯(50℃ぐらい)に数滴たらして使います。
日本の植物から抽出する精油を扱う会社の商品です。

 

 

■会津木綿ランチョンマット

老舗織物工房によるもので、縦28センチ、横35センチ、表が縦縞、裏が無地です。4種類の中から、ランダムに2つ選んでお届けします。

 

 

■会津木綿ミニバッグ
老舗織物工房によるもので、縦15センチ、横35センチ、幅12センチです。3種類の色の中から、お好きなものをお選びいただけます。

 

 

■会津漆器の箸
会津漆器は16世紀後半から会津地方に伝わる伝統工芸品です。17世紀後半には産業として大きく発展し、中国やオランダへも輸出されたといわれています。商品の箸は老舗漆工房によるものです。伝統的な「研ぎ出し」という技法を用い、漆を何度も重ね、また削ってつやを出したものです。

 

黒の箸が長さ24センチ、赤の箸が21.5センチです。お好きなものをお選びいただけます。

 

 

■宗像窯見学と器制作体験 

宗像窯の展示場や町指定文化財の登り窯をご案内いたします。また、宗像窯に代々伝わる的場陶土を使い、ロクロ成形による本格的な器の製作体験ができます。その際には宗像利訓さんが丁寧にご指導いたします。

 

※お一人様一つの器制作となります。
※完成まで約2カ月ほどかかり、郵送にてお届けいたします。
※宗像窯までの交通費は別途ご負担いただくことになります。予めご了承くださいますようお願い致します。

 


■銀彩天目杯

宗像利訓さんが、昨年、中国陶磁茶器コンテストで銀賞を受賞しました銀彩天目茶碗の釉調のぐい呑みになります。いぶし銀の落ち着いた輝きがある作品です。
※口径約8㎝
※一つ一つ手作りのため色合いや形が若干異なります。予めご了承くださいますようお願い致します。

 

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プロフィール

陶芸作品を扱うアートギャラリー『ダイアログギャラリー』の牛嶋研です。若手陶芸家の作品を国内外に発信しています。私は、証券会社勤務時代からアート作品を収集。その後、勤務先が破綻、やむなく転職。さらに転職先会社をリストラで退職後、2009年人材コンサルティング会社を起業。事業が軌道に乗ったところでアートギャラリー併設、現在に至ります。2017年にアートフェア上海という中国国内外のアートギャラリー150店が参加する国際的アートフェアに出展したことがきっかけで、以来、日本の陶芸家の展覧会を上海や杭州で開催。海外進出を目指す陶芸家とともに中国にて奮闘中。日本の伝統工芸を世界に発信することが目標。ルネッサンス~近現代絵画、クラシック音楽、能楽、散歩、週末カフェ巡りも好きです。

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リターン

70,000


【一番人気】70,000円コース(銀彩天目杯)

【一番人気】70,000円コース(銀彩天目杯)

・お礼のメール
・展覧会報告レポート
・銀彩天目杯(桐箱付)

- - -

宗像利訓さんが、昨年、中国陶磁茶器コンテストで銀賞を受賞しました銀彩天目茶碗の釉調のぐい呑みになります。いぶし銀の落ち着いた輝きがある作品です。
※口径約8㎝
※一つ一つ手作りのため色合いや形が若干異なります。予めご了承くださいます様お願い致します。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月

10,000


10,000円コースA(会津の魅力詰め合わせ)

10,000円コースA(会津の魅力詰め合わせ)

・お礼のメール
・展覧会報告レポート

・会津木綿コースター(2枚)
・会津産の「クロモジ」を使用したクロモジウォーター
・会津産の精油 or 会津木綿ランチョンマット(2枚) :お好きな方をお選びください

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月

70,000


【一番人気】70,000円コース(銀彩天目杯)

【一番人気】70,000円コース(銀彩天目杯)

・お礼のメール
・展覧会報告レポート
・銀彩天目杯(桐箱付)

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宗像利訓さんが、昨年、中国陶磁茶器コンテストで銀賞を受賞しました銀彩天目茶碗の釉調のぐい呑みになります。いぶし銀の落ち着いた輝きがある作品です。
※口径約8㎝
※一つ一つ手作りのため色合いや形が若干異なります。予めご了承くださいます様お願い致します。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月

10,000


10,000円コースA(会津の魅力詰め合わせ)

10,000円コースA(会津の魅力詰め合わせ)

・お礼のメール
・展覧会報告レポート

・会津木綿コースター(2枚)
・会津産の「クロモジ」を使用したクロモジウォーター
・会津産の精油 or 会津木綿ランチョンマット(2枚) :お好きな方をお選びください

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年8月
1 ~ 1/ 11

プロフィール

陶芸作品を扱うアートギャラリー『ダイアログギャラリー』の牛嶋研です。若手陶芸家の作品を国内外に発信しています。私は、証券会社勤務時代からアート作品を収集。その後、勤務先が破綻、やむなく転職。さらに転職先会社をリストラで退職後、2009年人材コンサルティング会社を起業。事業が軌道に乗ったところでアートギャラリー併設、現在に至ります。2017年にアートフェア上海という中国国内外のアートギャラリー150店が参加する国際的アートフェアに出展したことがきっかけで、以来、日本の陶芸家の展覧会を上海や杭州で開催。海外進出を目指す陶芸家とともに中国にて奮闘中。日本の伝統工芸を世界に発信することが目標。ルネッサンス~近現代絵画、クラシック音楽、能楽、散歩、週末カフェ巡りも好きです。

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