茅葺き屋根が完成しました！

昨日、茅葺屋根の工事が終了したと聞いてさっそく見に行ってきました。上から下まできれいに刈り揃えられた茅。よく見ると上部三分の一と下部三分の二の勾配が違うように見えます。

これは、舞台の表側を東（下手）の角から撮った写真です。

でも、四隅の角のラインを見るとほぼ真っすぐなんですよね。不思議。

茅葺屋根と瓦屋根の間も奇麗に揃えられています。

これは舞台の裏側（県道側）の写真。やっぱり角度が違うように見えます。

舞台西側（上手）から撮った写真。茅の端を直線的にするとか、丸味を帯びた形にするとか、建物のつくりとか、地域によって刈り揃え方が違うみたいですね。職人さんにどうしますか？と聞かれた時、私たちの中では直線的にカットした方が綺麗なのかなというイメージがあったんですが、職人さん曰く中山の舞台の形だとあまりエッジは効かせない方が綺麗だと思いますよ。との事なので、お任せしました。結果、職人さんの言う通り綺麗な形に仕上がりました。佐藤茅葺店の皆様、大変お世話になりました。

外壁の杉板もほぼ貼り終わりました。

外側の工事はほぼ終わり、間もなく建物を覆っている足場も撤去される予定です。

紆余曲折、いろいろなトラブルに見舞われた今回の大改修工事ですが、ここにきて何とか終わりが見えてきました。工事を止める事なくここまで来ることができたのは、多くの方々のあたたかいご支援と応援のおかげであると思っております。本当にありがとうございます。工事の完了まであとわずか。完成後の行事や来年の奉納歌舞伎に向けて、年明けから動いていきたいと思います。