実行委員、それぞれの振り返り⑨

このプロジェクトのことを聞いて最初に思ったことは「クラウドファンディングでなんだ？」の一言でした。それでも実行委員会に立候補し、わからないことだらけの中でスタートしました。

最初はクラファンのページ作成と趣意書の作成から始まりました。このプロジェクト内容をどう伝え、何を感じてほしいのかを考え文字に起こしました。みんなでああだ、こうだと試行錯誤していく中で、自分自身も文章力をつけることができました。次に多くの人にこのプロジェクトを知ってもらうため、村内の役場や小学校に行きました。文章を言葉で相手に伝えることは思った以上に難しいものでした。僕が「クラウドファンディングってなんだ？」と思ったように、相手もそう思っていたはずです。ですが役場の職員の方々や小学校の先生方は、うなずきながら僕の話を聞いてくれました。足らないところもあったとは思いますが、うまく伝えられたと思います。そこでスピーチ力を身につけることもできました。

そのような活動をしていたおかげで、沖縄タイムスの取材を受けれることにもなりました。このとき初めてこのプロジェクトが広まり始めたのかなと嬉しくなる一方で、なれない取材に緊張もしました。しかし取材を通して、でみんなのプロジェクトに対する思いも知ることができました。怜音さんは「この活動が後輩たちや周辺の人に広まれば今後の希望になる」と話し、僕は「将来成人式などで集まったときに盛り上がれるようなお詣でにしたい」と言い、思いは多少違えど、向かう先は同じだと感じました。

プロジェクトは第三目標まで順調にすすみました。その頃には安心感から気も抜けて、話し合うべき時間にトランプをして遊んだりしました。ただそのことで叱られたことで、最後まで継続することが大切だということを改めて感じることができました。実行委員一同切り替えて、活動報告や本番の準備に本気で取り組みました。

そこから当日まではあっという間でした。卒業式前日には音響機材のチェックや当日の動きの再確認に実行委員全員で取り組みました。そして迎えた本番当日、天気は晴れ、コンディションは最高。卒業式も無事に終わり、いよいよバルーンリリースが始まりました。その時はドキドキとワクワクが入り混じって変な気持ちだったのを覚えています。多く集まった資金を後輩に託し、いよいよカウントダウンが始まりました。「３．２．１バルーン！！」　３００個のバルーンが空に飛び立ち、みんなが空一点を見つめている姿を見て感動し、この一瞬のために今までやってきてよかったと心の底から思いました。

最後まで支えてくれた幸三先生、実行委員の皆さんありがとうございました。なによりこのプロジェクトに協力してくれた多くの方々本当にありがとうございました。皆さんのおかげでとてもいい経験ができました。成長することができました。この経験を今後の人生に多く生かしていけるよう、これからも挑戦し続けます！！

 

バルーン実行委員　平安山結丸